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合宿初日。わたしは自分のベッドに寝そべっていた。
「ひまだあ」
今頃みんな合宿か。
私は私で楽しんじゃうんだからなんて言ったものの、
この一週間私は遊ぶどころか誰かと会う予定もなく、
はあ、とため息をついて寝返りをうった。
「夏休み、イベント、お祭り…検索」
何にもしないと、寂しいやつやなあなんて言って双子にからかわれてしまう。
何かないかとスマホで検索をかけてみるが、
近所では大きなイベントもなく、諦めていたその時だった。
「ん?ここって…」
気になって検索をかけてみると、私の思った通りだった。
「この花火大会、みんなの宿泊場所の近くだ…!」
日付は合宿がおわる1日前。
夜の7時から8時に花火が上がるそう。
場所はここから電車でだいたい2時間くらいで。
「これ、いけちゃう…!」
私はもともと花火が好きだったし、
もしかしたら練習を終えたみんなに会えるかもしれない!
最悪1人でも楽しめるし、誰にも会えなくても話の話題にできる。
いいじゃん!
私はすっかり嬉しくなってしまって、
あと先ちゃんと考えずに浴衣を購入し、
ネットで着付けをしらべて必死に覚えた。
「北さんに会えたりしちゃったらどうしよう、」
きゃ〜!なんてにやにやしながら、
すごく自分が女の子に感じて楽しかった。
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めめこむまーりん(プロフ) - 続編楽しみに待っています (2020年4月15日 17時) (レス) id: 43047aa610 (このIDを非表示/違反報告)
Ruu(プロフ) - 北さーーーん(涙) この先どうなっちゃうのかめちゃくちゃ気になります(涙) 続編お待ちしてます! (2020年4月13日 19時) (レス) id: b4a2fe1890 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネネ | 作成日時:2020年4月10日 5時