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余計なことを言った。
そう思った。
みんなで恋話をしていた勢いで、こんな時にしか聞けないと思って思わず聞いてしまった。
「北さんは彼女つくらへんのですか?」
まじめに答えるなんて思わんかった。
「いらん」の一言か、「バレーに集中せぇ」とか言われるかと思って。
きっと今までなら、まじめに応えた北さんの答えに
そなんやー!って喜んで、面白がってきけたんやろうけど。
“そら彼女おったらもしかしたら楽しいのかもしれないなあ。”
“でもまだ俺には早い気ぃするわ。”
“いつかできたらええけどね。”
その表情はあまりにやさしくて。
「北さん、好きな子おるんかな」
治の小さな声と、彼女の表情を俺は見逃さなかった。
彼女は思考が停止しているようだった。
喉のあたりに手を添えて、きゅっと唇を結んでいた。
______あぁ、おまえ、
「(余計なこと言うてもうた)」
なぁA、お前北さんが好きなんやろ。
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めめこむまーりん(プロフ) - 続編楽しみに待っています (2020年4月15日 17時) (レス) id: 43047aa610 (このIDを非表示/違反報告)
Ruu(プロフ) - 北さーーーん(涙) この先どうなっちゃうのかめちゃくちゃ気になります(涙) 続編お待ちしてます! (2020年4月13日 19時) (レス) id: b4a2fe1890 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネネ | 作成日時:2020年4月10日 5時