私の初恋は苦恋でした 【R.N】

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最初は、何のことかわからなかった





ながつが発した言葉の意味が。







でも、その意味に俺は






嫌でも気づくことになる









『…んうぇ？』









…っふ、変な声やなぁ笑






でも、そんなとこも可愛いと思ってまう。





あぁ、結衣ちゃんの沼に、嵌っているんやなぁ





相当重症や、俺。






何て考えてる最中も、ながつの顔をじっと凝視める結衣ちゃん









…あんまり見んといて欲しい。



彼氏でもないのに、こんなこと思うのは最低やって思うけど。





結衣ちゃんには俺をみて欲しいねん。







でもそれが言えないのが悔しい







だって、俺にはソラさんがおる。








結局そう思ってしまう自分が嫌いだ。






ただのヘタレ。






恵理に言われた通りやなぁ、ほんま。







そしてまた、自己嫌悪に陥る。







…何回目やろ





こんな家系に生まれたくなかったと思ったのは。







父さんが普通のサラリーマンやったらと願ったのは。







…運命の人は自分で見つけられたらと思ったのは。









きっとこれからも、この運命は変わらない。





変えられない。









やめよう









未来のことを考えるのは。






俺にはもう、明るい未来なんて







見えていない。









いつの間にか俯いていた俺は、そう言えば。


と思い出し、2人の方に目を向ける






この時、見なければよかったんだ。





何も、俺が知らなければ。








でももう遅かった。








俺の目線の先には







唇を重ねた、2人がいた。

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