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73(最終話) ページ34
お家に帰ってお風呂から上がると、やすくんと友くんは寝ちゃってた。
やすくんが友くんを抱きしめるような形になってる。
「公園でたくさん遊んで疲れちゃったんだね。」
2人のほっぺに軽くキスを落とした。
友くんはあの後、将来野球選手になるのはやめて、自転車選手になるって言い出した。
パパみたいにかっこよく自転車に乗って、パパみたいに大好きな人を守れる強い人になるんだって。
「ふふっ。今日で今まで以上にパパ大好きになったみたいだね」
友くんの頭を撫で、隣で寝ているやすくんに目を移す。
…えへへ、寝顔そっくり。
また幸せな気持ちが胸の中にぽすんと落ちた。
「2人とも…愛してるよ。」
……『幸せノート』……
それは、私が幸せと思ったことを記入していた日記帳。
どんな小さなことでも、少しのことでも、幸せと感じた瞬間の事を書いていたけど…
もし私の人生の中で、ひとつだけしか書くことが出来ないとしたら、私は間違いなくこう書くだろう。
今のこの幸せな生活の原点…
あの出来事がなければ、この幸せは無かった。
私はあの時のことを一生忘れませんー・・・。
『ある日、病室に野獣がきました。』
END
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作者名：蓮菜 | 作成日時：2021年4月10日 0時
