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「わかったか？友幸。」
「…？うん…？」
「ハハッ、やっぱりこんな話はまだ早かったか」
やすくんは笑いながら友くんを抱きかかえた。
「パパ、ぼくちゃんとわかったよ！」
「ホントかぁ？ぜってー分かってない顔だったろ」
「わかったもんっ。ママはパパのたからものってことでしょ？」
「ハハッ、宝物かぁ。そーだな。」
…宝物…
嬉しいなぁ…
「もちろん、おめーも俺の宝物だからな、友幸。」
「わぁ！やったぁー！」
飛びっきりの笑顔でやすくんにギュッと抱きつく友くん。
そんな光景に心があったかくなる。
「ありがとう、やすくん。」
「っ、どーいたしましてェ」
「くすっ。あんなに真面目に語ってたのに照れてる。」
「ッセ！」
……あぁ……
「じゃあパパ、ママだけじゃなくてぼくのこともまもってくれるの？」
「ったりめーだろ。2人まとめて守ってやんヨ。」
「わーい！！パパかっこいい！」
……幸せだなぁ……。
友くんを抱きかかえてる腕とは逆の手で、やすくんは私の頭を撫でた。
さっき友くんから貰ったシロツメクサに目を移す。
シロツメクサ(クローバー)の花言葉…『幸福』『約束』。
昔、シロツメクサで指輪を作って仮のプロポーズをしてくれたやすくん…。
花言葉通り、貴方と結婚するって約束を果たして、私は今幸福に包まれています。
本当に…本当にありがとう。
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作者名：蓮菜 | 作成日時：2021年4月10日 0時
