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「ハ……？どういう意味だヨ、それ…」
「ご、ごめんっ。言葉選びがおかしかったね…っ」
私はさっきの言葉の続きを紡いだ。
「高校卒業したら…大学行くんだよね…？」
「なんだ、『私から離れる』なんて変な聞き方するからビックリしたじゃねーか。」
電話越しに『ハハッ』と少し笑った靖友くんの声が聞こえた。
「ウン。静岡の大学行くわ。」
「…静岡…」
「つーかこの話前にもしなかったっけェ？」
「そうだよね、ご、ごめんねっ、忘れちゃってたっ」
くすっと笑う靖友くんに、私も『あはは』と笑ってみせた。
「………」
……静岡……かぁ。
大丈夫…。電車でも行く事ができる距離だ。
アメリカに比べたらどうって事ない距離…。
「来週には荷物まとめて静岡に行くんだ。」
「…！」
でも……やっぱり寂しい…。
「…そっかぁ。」
…寂しいよ…
「大学生活楽しみだね…！」
私は靖友くんにそんな気持ちを悟られないよう、また笑ってそう伝えた。
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作者名：蓮菜 | 作成日時：2021年4月10日 0時
