USJ ギャングスタア パラダヰス 其の三 ページ38
「
「ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ！」
靄から這い出てくる敵に騒然となる生徒たち。
八「先生、侵入者用センサーは！」
13号「もちろんありますが…！」
貴「現れたのはおそらく此処だけだろうな。
センサーが反応しないのならば相手側に妨害が出来る個性を持つ者がいるということ。」
僕の予測は当たった。
相澤と視線を交わす。
轟「校舎と離れた隔離空間、そこに
何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ。」
轟が冷静に推測する。
推薦入学は伊達ではないようだ。この状況で冷静さを欠かない者は多くない。
改めて此処の設備を見渡す。
何か使えるものはないだろうか。
有象無象の雑魚共の数が多すぎる。
ヒーロォ科とはいえ、此奴らはまだ子供だ。この前の戦闘訓練だけでは戦えるはずがない。
相「13号！任せたぞ。」
その言葉にハッとして振り返ると、相澤が単身、敵の前に飛び出して行っていた。
A、今までありがとう。
たった一人、敵陣に飛び込んで行くその姿が、何故か織田に重なった。
彼は、死に場所を求める異国の軍人、アンドレ・ジイドによって養い子らを殺され、そのまま奴の思惑に自ら乗り込んでいったのだ。
遂に織田は、引き留める太宰もついて行こうとする僕も振り払い、一人で戦い、そして死んだ。
何故こんな時に織田と相澤が重なるのだろう。
相澤が織田と同じ声をしているから？
相澤が織田と同じように戦いに行ったから？
織田を、師を喪った日の夜の恐怖は今でも僕の片隅に巣食う。
会いたくてもそれを許される時は永遠に来ない。
戦術の指南をしてくれる姿はもうない。
小説を書きたいのだと僕に微笑みかけることもない。
大切な存在を喪う恐怖は夜も眠れないほど、僕を悩ますのだ。
貴「織田ァッ！！」
気付けば足は動き出していた。
喉が張り裂けそうなほど、かつての師の名を叫ぶ。
緑「芥川さん駄目だっ！」
爆「オイ外套野郎！」
制止の声など今の僕の耳に届くはずもなかった。
助けなくては
織田を
あの男は死ななくても善かった
あの日、血を流して倒れ伏す織田の姿が脳裏を掠める。
助けるためには殺す他ない。
貴「羅生門ッ！！」
僕の頭に手加減という言葉は微塵も存在しなかった。
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十七夜(プロフ) - お答えします。主人公の芥川妹は文ストの世界から来たいわば転生者です。文ストでは少し難しい漢字や言い回しをするのと、転生者として他のキャラクターと違いを出そうと思ったからです。これからもよろしくお願いします。 (2019年5月11日 9時) (
レス) id: 71ca1b1b4e (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - はじめまして！この作品すごく私好みの作品です！一つ質問ですがヒーローをヒーロォと書いているのはなぜですか？ (2019年5月11日 2時) (レス) id: 1a55ee5e7b (このIDを非表示/違反報告)
十七夜(プロフ) - ありがとうございます！楽しんで頂けるように、これからも頑張って更新していきます！ (2019年5月6日 19時) (レス) id: 71ca1b1b4e (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - 初めて見たんですが、とっても面白いです！文ストもヒロアカも好きな、自分にとってはもうご褒美としか、言いようがないです！ありがとうございます。更新がんばってください！応援しています！ (2019年5月6日 17時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
十七夜(プロフ) - 雫さん» 応援ありがとうございます！一人称がやつがれな無自覚系男装女子が書いてみたかったのです。これからもよろしくお願いします！ (2019年5月1日 18時) (レス) id: 71ca1b1b4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十七夜 | 作成日時：2018年11月10日 17時
