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「はい、検温終わり。…で、なんで北斗はここ、にいるの。」
北斗「病気だから………….？」
うん、なんで疑問形なんだろ。
「…なんの病気なの。」
北斗「原因不明、病名不明。全てが不明の病気。ただたまに頭が割れそうなほどの頭痛に思いっきりゴリラに鷲掴みされたぐらいの腹痛が起こるってだけ。」
ゴリラに鷲掴みされたぐらいって…笑
「それ全然だけで済ませられる症状じゃないじゃん笑」
北斗「まぁね笑 お陰で暇、暇、暇。読書の時間が前よりも増えたよ。」
「昔から本好きだったもんね。」
北斗「うん。」
そう言って穏やかに笑う北斗。
窓からの日差しが反射して、天使みたいに見える。
「…きれー」
北斗「え？」
「えっ？！あ！なんでもない！！！」
そしたら引き戸タイプの病室のドアが開いた。
樹「ただいま戻りまーしたっ！！！！」
北斗「樹、うるさい。」
樹「もうちょっと優しくしてよ…って何この子。あ、彼女か。」
北斗「んなわけ笑 看護師さん。俺の幼馴染。」
何故か、幼馴染って言葉に胸がチクリと痛んだ。
北斗からしたら幼馴染。それは普通の事。
なんだよ私。
何でそんな風に思ってるの。
当たり前でしょ？
北斗「香恋…？」
「あっ！ごめん。」
北斗「ううん。あ、樹の検温はいいの？」
「田中さん…かな？うん、田中さんは大丈夫。」
樹「うわぁ香恋ちゃんに検温してもらいたかったなぁ…」
北斗「お前本気で残念がんなよ笑 香恋困ってるから笑」
「…いや、そっちに困ってるんじゃない。北斗に仲良く話せる人間が居るんだ…って感動してたの。」
北斗「おい！俺にだって友達ぐらいいる…し。」
「私抜いたら友達1人しか居なかったくせに。」
北斗「いや事実だけどさ…」
「はい、じゃあ失礼します。」
あれ、普通に話せてるじゃん。
なんだ……
関係は壊れてなかったんだ。
幼馴染って言葉に胸が痛んだのは忘れよう。
この関係を壊したくない。
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亜末音(プロフ) - れくさん» 本日完結いたしましたっ！今日までありがとうございました(泣) (2019年6月1日 17時) (
レス) id: 7fa8b1d7ef (このIDを非表示/違反報告)
れく - というか、完結？ (2019年5月27日 16時) (レス) id: b7eeef1b9a (このIDを非表示/違反報告)
れく - すごく面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年5月27日 16時) (レス) id: b7eeef1b9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜末音 | 作成日時：2019年4月9日 18時
