少年たち

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ヒロトが出て行った後もずっとそこにいるジュン。



「ヒロトの事、追っかけやんくていいん？笑」

ジュン「うん笑 それよりもさ、123番はなんでここに入ってきたの？」


なんでここでこの話をするんやろ。



「母親 殺 した。」

ジュン「そう…なんだ。でも、何か理由あるんでしょ？」





なんでちゃんとそこまで話聞いてくれるんやろ。

普通聞きたくないやん。殺 人犯の話なんか。


ジュン「俺には123番が理由無しに人を殺 す人には見えない。」

「っ…」


今までここに入った本当の理由を話したのは情報屋だけやった。


本当に心の底から信頼してるのは情報屋だけやったから。


でも、ジュンになら話してもええんかな、って。



「父さんがなんで死 んだんか突き止めるためにここ入った。」

ジュン「お父さんが亡くなった理由分からないの？」

「父さんここ入ってたんよな。そこで、帰ってくること無く死 んでん。でも、父さん健常者やったみたいやし、死 ぬ事なんかそう無いはずやのに死 んでもたから。それが謎やってさ笑」

ジュン「そっか…じゃあさ、俺がもし死 んだらその理由お父さんに聞いてみるね。」




え…




「なんでお前が先死 ぬ設定になってるねん笑 それぐらい自分が死 んでから聞きますー笑」

ジュン「だってそれだったら123番がここに入った意味無くなるじゃん。」



なるほど……



「じゃあ、頼む………あ、もし死んだらやからな？！」

ジュン「分かってるよ。笑 もっとここに居たいって思うぐらい皆んなと過ごす日々が楽しいのに死 にたいなんて思うわけないじゃん。笑」






[約束だよ？]そう言ってジュンは笑った。





「…ちゃんと生きろよ。」

ジュン「なんか言った？」

「なんも言ってへんー笑」




ほんまにちゃんと、生きるんやで。

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