俺の玩具認定 zm ページ9
zm side
『方法も合ってるかなんて知りません。なんせさっき転生してきたばかりなんで』
そう言う女…Aの顔は明らかに引きつっていた。
座っていたAが、ゆらりと立つ。
ふらつく身体は、左足を踏ん張らせて倒れるのを防いでいる。
寝てるグルッペンの横に立って、頭から足へ視線を往復させる。
両手を出そうとしては引っ込め、また出そうとしては引っ込める。
何をしとんか分からん俺は首を傾げる。
トントンを見るが、トントンも分からんのやろう。
俺とおんなじことをしてた。
Aがフーっと大きく息を吐いたと思ったら、今度こそその両手がグルッペンの上にかざされる。
ただそれだけ。
手をかざしただけやのに、部屋の空気が一瞬で変わった。
気持ち良いと気持ち悪いを混ぜてグチャグチャにした妙な感覚。
『……うっ……っ…』
何をしとんかは分からんけど、Aから苦しそうな声が聞こえる。
身体が震えて、必死に耐えてんのが分かる。
支えたらな。
今にも倒れそうなAに触れようとした時、パリンと何かが割れる音がする。
それは2回、3回、4回……
何回か鳴り終わるとAの身体がグラリと後ろへ傾いた。
zm「あぶな…」
咄嗟に身体を支えて地面にぶつかるのを防ぐ。
大丈夫か？とAに声を掛けようとした、口の動きが止まる。
グルッペンの目が開いてたから。
gr「……っ……ここは…」
tn「グルさん！？目覚めたんか！」
gr「トントン……ん？何があったんだ？」
起きたグルッペンに、トントンが半泣きで声を掛ける。
自分が付いておきながらこんな事になったと責任を感じ取ったからな。
責任感の強い奴や。
tn「ロボロ、見とんやろ！？グルさんが目覚めた！皆に連絡してくれ！」
rb『分かっとる！お前ら以外にはもう連絡しとるわ！』
耳元のイヤホンからロボロのでっかい声が響く。
お前元々声でかいねんから叫ぶな。
そんなやり取りを聞きながら、俺にもたれたまま動かんAを見る。
見て思わずふきだしてしもた。
半目で口は半開き、めっちゃおもろい顔。
tn「あぁ、Aさん大丈夫か？」
そんなついでみたいに聞いてくるトントンに、背中を向ける。
こんなおもろい顔、俺以外には見せたらん。
zm「気絶しとるわ。医務室連れて行くな」
言うて足裏に腕を入れて持ち上げる。
さっきも思ったけど軽い。軽すぎる。
ちゃんと飯食うとんか。
起きたらようけ食わしたらなあかん。
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ゆかり(プロフ) - わぁーー、めっちゃ嬉しい！ありがとーございます！書きたい話はまだまだあるので、頑張りますね。 (2021年11月3日 20時) (
レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - とても面白いです！どストライクにハマる世界観、書き方、夢主の性格...など！めちゃくちゃ好きです。次の更新楽しみにしています。無理せず頑張ってください！ (2021年11月2日 23時) (レス) @page31 id: 89ac922806 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 御三方、コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！頑張る励みになりますね。そして銀狐様、ご指摘ありがとうございました。コソッと直してみました！ (2021年10月25日 12時) (レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
銀狐(プロフ) - この作品好きです！これからも御体に気を付けながら頑張ってください！あと大食漢ではないでしょうか？ (2021年10月25日 10時) (レス) @page18 id: b88b2ea9fb (このIDを非表示/違反報告)
シー - え、めちゃくちゃ好きです！！応援してます！！ (2021年10月21日 3時) (レス) id: 7d376a875d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかり | 作成日時：2021年10月15日 6時
