特別な証拠 ページ46
あの後、カオスとなった会議室に、グルッペン総統閣下の低い声が響き、事態は落ち着きを取り戻した。
各々定位置へと座り会議が再開される。
gr「で、だ。先程の瞬間移動に空中浮遊は何だ？お前等いつからそんな事が出来たんだ？」
ワクワクして目を輝かせるグルッペン総統閣下は、おもちゃを前にした子供でしかない。
激しいギャップを感じる。
syp「わいは今日初めてしましたよ。多分これのおかげですわ」
gr「む？黒水晶か？」
syp「ええ。でも普通の黒水晶やなくて、Aさんがわいの為に生成してくれた紫に光る黒水晶です」
トゲのある言い方に、幹部様の何人かがピクリと反応する。
続けて、ゾム様が口を開いた。
zm「何や、ショッピ君ももろたんか。俺もだいぶ前に俺専用の緑の黒水晶もうてん」
syp「……だいぶ前、っすか？」
zm「おん。もろてから調子ええし、イメージしてコツ掴んだら空飛べるようになったわ。何や、内緒にしときたかってんけどなぁ」
こちらもトゲトゲした言い方に、バチバチと競い合うオーラで空気が悪くなる。
確かにゾム様に黒水晶はお渡しした。
が、だいぶ前というと語弊があるのだが。
ゾム様は風を操る能力だそうで、その応用で空を飛ぶというスキルを手に入れたらしい。
sha「えーなぁ！A！俺も欲しい！」
『えーっと…』
sha「俺にはくれへんの？」
少し離れた場所から、懇願と言った可愛らしい表情を見せるシャオロン様。
出来るなら差し上げたいのだが…
『すみません。私自身、どうして出せたのか分からないんです』
出そうとして出た訳ではないから、本当に分からない。
sha「えー、ゾムさんとショッピ君だけズルいー」
syp「シャオさん、無理言うてAさん困らせんといて下さい」
zm「せやぞ。俺等が特別って事やねんから」
em「ふむ。Aさん、その黒水晶が出た時の状況をお聞きできますか？」
シャオロン様をからかう2人をスルーして、エーミール様の質問に答える。
ゾム様の場合は言うのが恥ずかしいが、溜め込んでいた感情を発散させた時。
感情に言葉に涙に、溜まった全てをゾム様が受け止めてくれた。
ショッピ様の場合は死を覚悟した時。
ショッピ様だけでも守りたいと強く思った。
エーミール様は私の話を聞いて、もしかしたらと口を開く。
em「相手に対して、Aさんの気持ちが高ぶった時に生成されるのかも知れませんね。精神状態の影響で能力が開発される事は珍しく無いですし」
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ゆかり(プロフ) - わぁーー、めっちゃ嬉しい！ありがとーございます！書きたい話はまだまだあるので、頑張りますね。 (2021年11月3日 20時) (
レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - とても面白いです！どストライクにハマる世界観、書き方、夢主の性格...など！めちゃくちゃ好きです。次の更新楽しみにしています。無理せず頑張ってください！ (2021年11月2日 23時) (レス) @page31 id: 89ac922806 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 御三方、コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！頑張る励みになりますね。そして銀狐様、ご指摘ありがとうございました。コソッと直してみました！ (2021年10月25日 12時) (レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
銀狐(プロフ) - この作品好きです！これからも御体に気を付けながら頑張ってください！あと大食漢ではないでしょうか？ (2021年10月25日 10時) (レス) @page18 id: b88b2ea9fb (このIDを非表示/違反報告)
シー - え、めちゃくちゃ好きです！！応援してます！！ (2021年10月21日 3時) (レス) id: 7d376a875d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかり | 作成日時：2021年10月15日 6時
