寂しさは突然 ページ28
自室へ戻り、ソファに座りながらエーミール様から借りた本を読む。
この本には、世界の事やwrwrd国の事について分かりやすく書かれてあった。
まず、この世界独特の内容で言えば、能力。
何かしらの能力を誰しもが1人1つ保持し、自我が芽生える2歳〜3歳頃に開花するらしい。
ただし能力種は同じでも、スペックは個々で違う。
多いのは自然属性である風土火水に関係する能力で、約70％の人間がこれに当たると本には書いてある。
と言うことは私を含め、ペ神様やチーノ様、エーミール様の能力もレアなようだ。
次に、この国は東から南を森に囲まれた国で、北西に海が広がっているらしい。
それぞれ大所帯である陸上自衛隊と海上自衛隊が一定の間隔で拠点を構え、森ないし国内への不法侵入者を防いでいる。
隣国の事も載っており、南東や海の向こうにあるいくつかの国とは今現在、貿易協定を結んでいるそうだ。
昔のwrwrd国は戦闘狂が多く野蛮な強国だった為、孤立した国だったとも書いてある。
と、ここまで分かった所で本を閉じる。
窓から城下町を見下ろせば日中とは違う、街灯で照らされた町並みが見渡せた。
屋台の様な所で、楽しそうにお酒を酌み交わしている人の姿もあり前世を思い出す。
心がキュッとなって、ここに1人でいる事への寂しさに負けそうになる。
不安な気持ちを掻き消すようにベッドへと向かった。
この日から、基本トントン様の書類処理の手伝いを行い、何かあればエーミール様の講義を聞くというのが私の日課となった。
城内を流れる時間軸も把握し、混む食堂を避け、目的の場所への移動も問題なくなっていた。
とある朝。
ピークを過ぎてから訪れた食堂に、珍しくコネシマ様の姿があった。
幹部様用のテーブルに座り、1人考え事をしているのか上の空といった様子が見て取れる。
あれから、他の幹部様達とは世間話をする程度の仲にはなれたが、コネシマ様だけは違った。
と言うより、初めて会った宴はグルッペン様の快気祝いという名目の緊急招集だったそうで、シャオロン様やコネシマ様は張り巡らされた拠点に滞在する事が多く、そもそもあまり城内にいない。
それはゾム様や鬱様も特別任務中で、あれから1度も姿を見ていなかった。
朝食を取りどこに座ろうかと悩む。
いつも食堂には誰かしらがいたので自然と幹部様用のテーブルへ座っていたが、ここで違うテーブルへ座ると明らかに避けているみたいだし…
冷たい目を思い出しながらも声をかけた
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ゆかり(プロフ) - わぁーー、めっちゃ嬉しい！ありがとーございます！書きたい話はまだまだあるので、頑張りますね。 (2021年11月3日 20時) (
レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - とても面白いです！どストライクにハマる世界観、書き方、夢主の性格...など！めちゃくちゃ好きです。次の更新楽しみにしています。無理せず頑張ってください！ (2021年11月2日 23時) (レス) @page31 id: 89ac922806 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 御三方、コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！頑張る励みになりますね。そして銀狐様、ご指摘ありがとうございました。コソッと直してみました！ (2021年10月25日 12時) (レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
銀狐(プロフ) - この作品好きです！これからも御体に気を付けながら頑張ってください！あと大食漢ではないでしょうか？ (2021年10月25日 10時) (レス) @page18 id: b88b2ea9fb (このIDを非表示/違反報告)
シー - え、めちゃくちゃ好きです！！応援してます！！ (2021年10月21日 3時) (レス) id: 7d376a875d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかり | 作成日時：2021年10月15日 6時
