極楽お色気タイム ページ22
わざわざ部屋まで案内してくれたオスマン様を見送って部屋へ入り、そのリビングの広さにギョッとする。
広いだけじゃなく、辺り一面が見渡せる窓からの絶景。
賓客扱いは本当だったのか。
本当はこのままベッドへダイブ、したい気持ちを抑えて浴室へ向かう。
取りあえず色々あった疲れを取りたい。
『はぁーーー』
1人で入るにはバカでかい浴槽に身体を沈めれば、その気持ち良さで口から魂が出てるんじゃないかと錯覚する。
足なんか余裕で伸ばせて、極楽としか言いようがない。
ただ、その状態に浸りながらも頭の中は冷静で現実的だった。
これからどうしよう。
転生者として受け入れられ、移住食どころか永住権をもらってしまった。
本当に永住させてもらえるなら有り難い。
幸い貴重な能力保持者だし、ぞんざいな扱いは受けないと思われるけど…保証はない。
それに、1つ気掛かりな事があった。
幹部様は皆が皆、お顔が良すぎる。
前世の記憶なんか無かったら、私はきっと誰かを好きになって取り巻きなる人に恨まれ、バカみたいにまた死を繰り返すと確信が持てた。
記憶、ありがたい。
なるべくなら近付かないようにして、今度こそ自分の人生を大切にしなくては。
この世界に執着する気持ちは無いけど、痛いのは嫌だし。
そこまで考えて、湯船から立ち上がる。
私1人が入っただけで抜かれる大量の湯がもったいない、と思いながら線を抜く。
何だかバチが当たりそうだ。
『何でもあるな、ここ』
湯上がりに手に取った白いバスタオルはフカフカで、大きな鏡の前にはドライヤーからスキンケアグッズまでが並んでいる。
城内で女の人を見てないので不思議に思うけど、それもそうか。
本日の私の行動範囲は極狭だった。
そして服を着ようとして着替がない事に気付く。
今着ていた服を着るか。
服は良いが、下着は嫌だな。
取りあえずバスタオルを体に巻き、浴室から出る。
湯上がりな事もあって特に寒さは感じない。
これまた広い寝室にクローゼットがあるのを発見し、開けてみれば中には女物の衣類が掛けられていた。
棚には袋に入ったままの下着。
下着のサイズが合うのは何故か。
人のサイズを目測できる能力者でもいるのか。
そこまで考えてプッと吹き出し笑う。
使い道の無さそうな能力に。
自然と能力なんて考えてしまった自分に。
もうすでに毒されてるな、なんて。
裸でいる訳にもいかないと言い訳をしながら、衣類を拝借した。
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ゆかり(プロフ) - わぁーー、めっちゃ嬉しい！ありがとーございます！書きたい話はまだまだあるので、頑張りますね。 (2021年11月3日 20時) (
レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - とても面白いです！どストライクにハマる世界観、書き方、夢主の性格...など！めちゃくちゃ好きです。次の更新楽しみにしています。無理せず頑張ってください！ (2021年11月2日 23時) (レス) @page31 id: 89ac922806 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 御三方、コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！頑張る励みになりますね。そして銀狐様、ご指摘ありがとうございました。コソッと直してみました！ (2021年10月25日 12時) (レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
銀狐(プロフ) - この作品好きです！これからも御体に気を付けながら頑張ってください！あと大食漢ではないでしょうか？ (2021年10月25日 10時) (レス) @page18 id: b88b2ea9fb (このIDを非表示/違反報告)
シー - え、めちゃくちゃ好きです！！応援してます！！ (2021年10月21日 3時) (レス) id: 7d376a875d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかり | 作成日時：2021年10月15日 6時
