メガネの奥の違和感 ページ17
ci「最後は僕ですね！どうも、予知者のチーノと言います」
チーノ様は鬱様に負けない作り笑いを浮かべたまま、その場で仰々しく一礼をして見せた。
その言動全てが胡散臭く感じる。
ただ、それよりも気になる能力。
『予知者？』
ci「はい、僕が貴方の存在を予知しました」
私がこの城へ呼ばれる事になった理由。
トントン様から聞いた「異世界からの転生者がグルさんを助ける」という予知者のセリフを思い出す。
最初こそ訳分からず巻き込まれて、戸惑いの連続だったけど。
今となってはこの世界での居場所を作ってもらえた訳で、感謝すべき相手だった。
『ありがとうございました。チーノ様の予知がなければ、私はまた死んで転生する羽目になっていたかもしれません』
チーノ様は私の言葉を聞き少し驚いた顔をして、何故か思案顔をみせた。
ただそれは一瞬で、また貼り付けた笑顔へと変わる。
ci「こちらこそうちの総統閣下を助けてもらえて本当に良かったですよ」
gr「さて、全員の自己紹介が終わったところで本題に入ろうではないか」
チーノ様の声にかぶせる勢いで、待ってましたと言わんばかりに、両手を机に置き勢いよく立ち上がるグルッペン総統閣下。
その目はキラキラして、やはり子供のようだった。
tn「待ちぃや、グルさん。今度はAさんの番や。Aさん、簡単でええんで自己紹介してもろても？」
『あ、はい』
幹部様皆が自己紹介をして、私だけがせずに済む訳もあるまい。
グルッペン総統閣下が座るのを確認して、頭の中で作っていた自己紹介文を読む。
『皆様初めまして、ご挨拶が遅れ申し訳ございません。異世界から転生しましたAと言います』
異世界から転生しましたって何だと自分で突っ込んでやりたいが事実なわけで。
部屋中の視線が私に集まる中、先を続ける。
『どうやら何度転生を繰り返しても不運な死を迎えるそうで、今回は記憶を持たされての転生となりました。宜しくお願い致します』
em「え、終わりですか？」
私の自己紹介に納得がいかないのか、エーミール様が首を傾げている。
なんだろうか？
『他に何か……あ、気付けば森にいました』
em「いえ、そうではなくてですね」
zm「エミさん、言いたい事があるんならハッキリ言いや」
ゾム様は食事を自分の口へ運びながら、エーミール様のお皿へてんこ盛りに食事を取り分ける。
エーミール様は細いのに大食漢のようだ。
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ゆかり(プロフ) - わぁーー、めっちゃ嬉しい！ありがとーございます！書きたい話はまだまだあるので、頑張りますね。 (2021年11月3日 20時) (
レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - とても面白いです！どストライクにハマる世界観、書き方、夢主の性格...など！めちゃくちゃ好きです。次の更新楽しみにしています。無理せず頑張ってください！ (2021年11月2日 23時) (レス) @page31 id: 89ac922806 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 御三方、コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！頑張る励みになりますね。そして銀狐様、ご指摘ありがとうございました。コソッと直してみました！ (2021年10月25日 12時) (レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
銀狐(プロフ) - この作品好きです！これからも御体に気を付けながら頑張ってください！あと大食漢ではないでしょうか？ (2021年10月25日 10時) (レス) @page18 id: b88b2ea9fb (このIDを非表示/違反報告)
シー - え、めちゃくちゃ好きです！！応援してます！！ (2021年10月21日 3時) (レス) id: 7d376a875d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかり | 作成日時：2021年10月15日 6時
