胡散臭さMAXな男 ページ13
その後しばらくして、ペ神様と一緒に医務室を後にする。
私が気絶していたのは4.5時間程だったらしく、廊下の窓から見える空はもう暗くなっていた。
快気祝いという宴に私も参加して大丈夫なのかと不安だが、そもそもグルッペン総統閣下が倒れた事は内密にされていて、幹部様のみが知っている事だとペ神様から聞く。
なので宴にも幹部様のみ集まると言うが…
お偉方の集まりとか、尚更のこと不安になる。
幸い服装に関しては、転生前の誕生日の為に着ていた少しキレイめなワンピースだから、場違いではないと思う。
sn「緊張しとん？大丈夫やで。ヤバい奴らばっかりやけどな」
ペ神様、それはフォローのつもりですか？
余計に不安が増すんですが。
と言うか転生後の急展開に、正直頭が付いていかない。
グルッペン総統閣下は私に永住権を与えると言ってくれたけど、お言葉に甘えて良いのか。
トントン様の言う通り私は異世界人で、当然住むところも何も無い。
魔獣が出るような世界で野宿でもしようものなら、翌日に私は存在していないだろう。
提案は物凄く有り難い。
が、不安だ。
何が不安か分からない位に不安しかないと言うのが本音でもある。
廊下を渡り、階段を1階分上がったところでペ神様の足が止まった。
ここが宴会場だと説明されなくても分かる。
そこには豪華な装飾のされた大きな扉があった。
sn「ま、取りあえず入ろっか」
『はい』
面布のせいでペ神様の表情は分からないが、のんびりした話し方のおかげで緊張がほぐれる。
ドアへ近付き、ペ神様がドアノブに触れようとすれば、それより先にガチャリとドアが開いた。
？「初めまして、可愛いお嬢さん」
そう私を迎えてくれたのは、青髪でメガネを掛けた男性だった。
この部屋から出てくると言うことは幹部様、のはず。
ただ、何と言うか……
言い方が悪いが、胡散臭さMAXな印象を受ける。
ut「どうも、僕です。鬱と申します」
『鬱様、ご丁寧にありがとうございます。Aと言います』
ut「聞いてるで。かわゆい名前やね」
明るく軽快な口調に、柔らかな雰囲気。
人好きしそうなタイプなのに、どうして胡散臭さを感じるのだろう。
笑顔が作り物っぽいからか。
それともくたびれたスーツと、肩から背中にかけて覆う濃い目の黒いモヤのせいか。
sn「さすが大先生やなぁ」
ut「いやいや！しんぺいさんも突っ立っとらんと入りましょ」
皆待ってたんやで、と自然に手を繋がれた。
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ゆかり(プロフ) - わぁーー、めっちゃ嬉しい！ありがとーございます！書きたい話はまだまだあるので、頑張りますね。 (2021年11月3日 20時) (
レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - とても面白いです！どストライクにハマる世界観、書き方、夢主の性格...など！めちゃくちゃ好きです。次の更新楽しみにしています。無理せず頑張ってください！ (2021年11月2日 23時) (レス) @page31 id: 89ac922806 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 御三方、コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！頑張る励みになりますね。そして銀狐様、ご指摘ありがとうございました。コソッと直してみました！ (2021年10月25日 12時) (レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
銀狐(プロフ) - この作品好きです！これからも御体に気を付けながら頑張ってください！あと大食漢ではないでしょうか？ (2021年10月25日 10時) (レス) @page18 id: b88b2ea9fb (このIDを非表示/違反報告)
シー - え、めちゃくちゃ好きです！！応援してます！！ (2021年10月21日 3時) (レス) id: 7d376a875d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかり | 作成日時：2021年10月15日 6時
