ふっかの妹は目黒担？ (ページ38)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:346,992 hit

37. ページ38

・

・

渡辺side

寝室から苦しそうな声が聞こえて目が覚めた
そっと覗くと汗をかいて涙を流しながら、Aちゃんは目黒の名前を呼んでいた

｢Aちゃん、おきて｣

身体を揺するとハッと目を覚ましてマヌケ顔でこっちを見てびっくりした声をあげていた

｢マヌケ顔｣

Aちゃんはなんでここに居るのかおぼえてないらしい、なんか目黒のこともムカつくしちょっと意地悪してやろうと思った

｢忘れたの？あんなに可愛い声出してたのに？｣

この世の終わりのような顔をして俺にホントなのかと目で訴えかけてくるその表情さえ可愛くてたまらない

まぁ可哀想なので本当のことを言って顔を洗わせに行かせた

『翔太くんごめんなさい、お見苦しい顔をお見せした上にベットまで占領してしまって、』

｢重かったよここまで俺おぶってきたんだよ？｣

『そうですよね、ごめんなさい、帰ります、』

今にも泣き出しそうな表情をして、床に置いてあったカバンを持って帰ろうとした

｢ちょ、待ってよ｣

『離してください、』

｢ねぇ、嘘だから重くなかったし大丈夫だから、帰らないで話がある｣

腕を掴んでリビングに引き戻した

｢そういう事だから、別何も無いし大丈夫だからね｣

『ほんとにごめんなさい、今日お仕事は…？』

｢あっ、やばい時間｣

『え』

｢ごめん俺行くから、合鍵後で返して！じゃ｣

仕事ってことを忘れてて、携帯を確認するとマネージャーから鬼電が来ていた
合鍵だけ置いて家を飛び出した

・

・