ふっかの妹は目黒担？ (ページ34)

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暖かいものは蓮くんの体温だった
今起きたこの状況に完全にパニックパニック！(cvしょっぴー)

｢目黒さん…？｣

『ごめん、もう少し』

抱きしめる腕に力を入れる蓮くんにどうしたらいいか分からない私はただ立ちすくことしか出来ない、少しして抱きしめられていた腕は緩み離れた

『Aちゃん、また会ってくれる？』

会いたい、けど私はファンで彼はアイドルお兄のためにも断らなくちゃいけないのに何も言えなかった

『ごめん、困らせたかったわけじゃないだから泣かないで…』

悲しそうな表情で言われて初めて自分が泣いてることに気づいた、あぁ自分の好きな人にそんな姿見せてしまったそれが苦しくてその場から走って逃げた

よく分からずどこに向かっているのか分からなくてただ歩いてついたのは公園だった
ベンチに座り考えようとしても頭の中には蓮くんの笑顔、身体には蓮くんのぬくもりが残っている

｢もう、どうしたらいいかわかんないよ
私はただのファンだったのに、こんな気持ちダメなのに…｣

？｢A？ちゃん…？｣

｢っん、？｣

名前を呼ばれ顔をあげると、そこには軽い変装をした笑顔の可愛い彼が居た

渡｢Aちゃんだよね？？どうしたのこんな夜中に｣

｢…しょ…うたくん…｣

渡｢えっえっ、なんで泣いてるの…？｣

慌てたようにかけよってきた彼は私の背中をさすってカバンからタオルを出してくれた

渡｢ん、これ少ししか使ってないから、ごめんティッシュとか持ってなくて、、｣

そんな彼の優しくて、不器用なところも、不安そうな表情も手の温かさも今の私には涙が出る理由でしかなかった。

渡｢え、おれ何か変なこと言っちゃったかな、、？
Aちゃん泣かないで、？｣

より泣く私の倍慌てる翔太くんに、安心してしまった自分がいた。

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