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目が覚めた。
一番最初に感じたのは、申し訳なさと、生きていると云う哀しさ。
嗚呼、何故私は死ななかったんだろう。
何故私は息をしているのだろう。
四年前も、そう。
精神状態が不安定になったことで暴走した。
首領に、二度目はないと忠告された。
他の組織に行って敵対されると不利になる。
其の理由で切り離されそうになった。
哀しくもあったし、悔しくもあった。
私は太宰さんに拾われて、ポートマフィアに仕えて……否、正しくは太宰さんに仕えて、か。
……生きる価値を与えられた。生きる意味を与えられた。
望んでも、貰えなかったものをくれた。
だから私は何時までも、此処に居たい。
コンコンコンと三回扉を叩く音がした。
躰を起こして返事をする。
「……はい」
「入るぞ」
「御免なさい……」
「何で謝ンだよ」
医務室に入ってきたのは中也だった。
部屋に入って私の近くに椅子を置き、其処に腰をかける。
重い空気が流れる。
私は何回、大切な人を傷付ければ気が済むのだろう。
思考が悪い方向へと流れる。
重い空気で、更に両者とも何も発さない。中也の顔も見れず伏せてしまう。
そんな中、先に口を開けたのは中也だった。
「助けられなくて、悪かった」
「そんなことない、私は何時だって中也に助けられてる。
……今回のは私がもっときちんとしてれば、異能だって安定していれば善かったンだから」
「……手前は、何時もそうだ。
何かある度に自分が悪かったって責める。太宰が手前を置いてったのは自分が弱いからだって云った。
違ェだろ。」
「中也…」
「太宰が手前を置いてったのは、手前が弱いからじゃない。
手前の事が＿」
「中也…！！」
「……もう判ってンだろ。
いい加減、目を逸らすな」
重く、私にのしかかる。
躰の芯まで太く響いた其の言葉を受け止めるには、未だ時間が足りない。
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夜月銀桜(プロフ) - 凛音さんはまりましたか？題名センス良すぎます！体に気をつけて頑張ってください！ (2019年5月24日 21時) (
レス) id: 8b1129a01c (このIDを非表示/違反報告)
凜音(プロフ) - リタさん» ありがとうございます！！もっと質の良いものを目指しつつ更新頑張りたいと思います！！ (2018年8月2日 9時) (レス) id: 80aa120701 (このIDを非表示/違反報告)
リタ(プロフ) - 面白いです！忙しいと思いますが更新頑張ってください！応援してます！ (2018年7月22日 17時) (レス) id: b81c0804d4 (このIDを非表示/違反報告)
凜音*如月奏羅(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます！もっと語彙力を貯めて、時間が許す限り更新したいと思っております (2017年8月2日 20時) (レス) id: a5660d7b3c (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - とても面白いですね！忙しいとは思いますが更新頑張ってください！ (2017年8月1日 11時) (レス) id: a1cdfad0d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凜音 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年6月19日 6時
