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あれから丸1日寝て目を覚ました私は、傍に居た人にその後どうなったのかを訊いた。

どうやら、被害は多く出たが、何とか食い止められたらしい。


部下を大事にしている中也は背負い込んでいなければいいのだけれど。


安静にしているように云われたが、ずっと横たわっているのは性にあわないので、そろそろ夕刻だが、気分転換に外に出た。


恐らく、復旧するのに時間がかかるであろう街中を見て回りたかった。



「Aちゃん」

「……何の用ですか、太宰さん」

「此の前の雨はAちゃんがやったの?」

「其れを訊きたいだけなら他の人に訊いてください。
私に話しかけないでください」

「冷たいね

あ、逢引をしよう!」



善い事を思いついたかのように云う太宰さん。

そんな言葉に、私は顔を顰めて「はぁ?」と云うことしか出来なかった。


と云うか、半ば無理矢理で抗議する時間さえもなかった。

太宰さんは私の手を掴み「何処へ行きたい?あ、でも行ける処は少ないね」と1人だけ逢引を楽しもうとしている。



「別に何処にも行きません。帰ります」

「えぇ、そんな事云わないで楽しもうじゃないか」

「相手が太宰さんと云う時点で楽しめません。さようなら」

「見せたい景色があるんだ。着いてきてくれるかい?」

「……景色見たら帰りますからね」



太宰さんは、本当に判らない人だ。

私をポートマフィアに置いておきながら、こうやって目の前に現れては、逢引に誘ったりする。

切り捨てるなら、そうして貰った方が楽なのに。


太宰さんが中途半端にするから、辛い。


来たのは、開けた公園だった。



「凄い綺麗……」

「いつも頑張っているAちゃんに御褒美だよ」



そう云って微笑む太宰さんに胸がズキリと痛んだ気がした。

本当に判らない。





「……夕日が、綺麗ですね」

「……辛い想いをさせてごめんね、Aちゃん」




嗚呼_

其れが、答なんですね__

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夜月銀桜(プロフ) - 凛音さんはまりましたか?題名センス良すぎます!体に気をつけて頑張ってください! (2019年5月24日 21時) (レス) id: 8b1129a01c (このIDを非表示/違反報告)
凜音(プロフ) - リタさん» ありがとうございます!!もっと質の良いものを目指しつつ更新頑張りたいと思います!! (2018年8月2日 9時) (レス) id: 80aa120701 (このIDを非表示/違反報告)
リタ(プロフ) - 面白いです!忙しいと思いますが更新頑張ってください!応援してます! (2018年7月22日 17時) (レス) id: b81c0804d4 (このIDを非表示/違反報告)
凜音*如月奏羅(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます!もっと語彙力を貯めて、時間が許す限り更新したいと思っております (2017年8月2日 20時) (レス) id: a5660d7b3c (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - とても面白いですね!忙しいとは思いますが更新頑張ってください! (2017年8月1日 11時) (レス) id: a1cdfad0d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凜音 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年6月19日 6時

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