おとぎ話。【ホラー？】 (ページ9)

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第8話:Alice in Wonderland ページ9

「アリス、裏切者が出ました。」

「それは誰？」

アリスは帽子屋や三月ウサギ、眠りネズミとお茶会をしているとトランプ兵のハート５がやってきた。

「狼です。彼は赤ずきんという少女に一目惚れをし赤ずきんにつくといっています。」

「私のことは？」

「もう愛せないとのことです。」

「そう、それなら私も愛することはなくなったわね。」

椅子を引き立ち上がるアリス。

「おや？どこへ行くんだ？アリス。まだお茶が残っているではないか。」

「帽子屋さん、ごめんね。私仕事ができたわ。」

眠りネズミがアリスの代わりに答える。

「なんで仕事ができたのさ。」

「三月ちゃん。私を愛せなくなった悪い狼がいるの。」

眠りネズミがアリスの代わりに答える。

「どうして愛せなくなったのぉ？」

「それはね眠りネズミ。赤い女が狼さんを誑かしたのよ。」

眠りネズミがアリスの代わりに答える。

「それでは行ってくるね。みんな。」

「またおいで。アリス。」

「バイバイ。アリス。」

「気を付けてねぇ。アリス。」

「えぇ。また来るわ。明日にでも。」

そのことを告げ手を振り城の方へ歩き出すアリス。

目を見てみると、いつもの綺麗な青い瞳が少し濁っていた。

「それにしても、眠りネズミ。君はどうしてアリスの言いたいことが分かったんだい？」

「おや？三月ウサギはそんなことも分からないのかい？それは眠りネズミだからさ。」

「そうか！はっはっはっはっは。」

二人の笑い声が小さい森に響いた。

そして、眠りネズミは笑い声をＢＧＭにぐっすりと寝ていた。