第34話:Alice in Wonderland ページ35
「アリス!落ち着きなさい!!」
「アリス!」
赤の女王が、チェシャ猫が、みんなが呼びかけてもアリスにはその声は届くことがなかった。
暴れまわるアリスの周りには赤いバラたちが散乱している。
うめき声のような叫び声は周りを不安にさせた。
「アリスや、そんなに苦しいのならこれを使い。」
そこには小さな小さな芋虫がいた。
芋虫は小さな白い花を持っていた。
小さい体にしては大きすぎる花をアリスへと渡した。
虚ろな目でこれは何?と訴える。
「それはね、悲願花というんだい。その花はね、人の悲しい思いを吸い取ってやがて赤へと変わる。そしてやがてその花は彼岸となり花そのものが毒となり復讐したい相手へと…。」
これ以上はいわなくても大丈夫ね?というかのように去ろうとする。
「あぁ、一つ忘れていたよ。それを使うと自分にも返ってくる。そのことを忘れてはいけない。」
じっとアリスを見て止められないと分かるとまた喋り出す。
「使い方を教えとくい。それはねただ一つ、相手の顔を覚えておくことだけだよい。逆に言うと相手の顔を知らなければ使えないねい。分かったねい?」
こくんと頷いたアリスを見届け自分の住処へと帰って行った。
「本当に使うの?わたくしはあまり進めませんわ。」
「アリス、考え直してくれ。」
そんな声も聞こえないでどんなやつかを思い出す。
アリスはその場にいなかったわけで当然分からないが諦める気はないようだ。
本気なんだね。
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れーと(プロフ) - デルテチーノさん» 有難うございます! (2015年4月1日 9時) (レス) id: 51e87cd512 (このIDを非表示/違反報告)
れーと(プロフ) - 日向さん» 頑張るので学校頑張ってください!w (2015年4月1日 9時) (レス) id: 51e87cd512 (このIDを非表示/違反報告)
デルテチーノ - 続き楽しみにしてます(^^) (2015年4月1日 4時) (レス) id: ce2cc8afa9 (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 明日から学校や超だるい (2015年1月7日 22時) (レス) id: 6749d40c16 (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 頑張れ~ (2015年1月2日 23時) (レス) id: 6749d40c16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れーと | 作者ホームページ:http://puchiamatheater
作成日時:2014年7月12日 6時