おとぎ話。【ホラー？】 (ページ33)

今日:23 hit、昨日:0 hit、合計:9,535 hit

第32話:Little Mermaid ページ33

「ねぇ、お姉さまどうしちゃったのかしら・・・？」

末っ子が1番の姉の事を3番目と4番目のお姉さんに尋ねる

「そうねぇ、多分張り切っているのよ。」

「張り切って・・・？」

「そうよ。きっとあなたの為でもあるわ。」

「なら私たちも頑張らなくてはね？大丈夫よ。貴方頭いいもの。」

なにかを励ましてくれている気もするがそれがいったい何なのか全く理解できない。

だけど1番目の姉が自分の為に動いてくれてる。それだけでうれしかった。

「さぁ！みんな。名前を決めましょう？」

「な、名前？」

初めて聞いた言葉に驚くが説明を聞き理解した三人。

「私はアティーナよ！もう決めたの。」

「そ、そんなに簡単に決められないわ・・・？」

そっと本に手を近づけると目に入った名前が。

これにするか考えている間に二人の名前が決まって行く。

「うーん・・・じゃあアクアータにするわ。」

「わ、私アリスタ！どう？可愛いでしょ！」

「まだ決まらないの？」

そっとアティーナが本に目をやる。

「いいじゃないアリエル！とってもかわいいわ！」

「ほ、本当？じゃあ私これにするわ！」

そうしてみんなの名前が決まった。

「どうせならあの二人も決めてあげない？いつか帰ってきた時に困らないように！」

そのアリエルの言葉で二人の顔は暗くなるがアリスタのおかげで明るくなる。

「いいじゃない！じゃあ2番目はアラーナなんてどう？」

「そ、そうねいいと思うわ。アンドリーナなんてどう？」

「何それ面白い名前ね！」

「いいじゃない面白くて。」

「二人とも酷いわ！」

アリエルは三人のやり取りを見て微笑ましく思った。

アティーナの考えてることなんて知らずに。