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第29話:Alice in Wonderland ページ30

あぁ・・・私としたことが・・・

アリスの目の前にあるのは兵隊さんだったもの。

だがもう灰になってマークも顔も何もわからない。

「ごめんね。みんな・・・。」

一粒の涙が白い肌へと伝った。

「絶対に許さない。犯人を見つけなくちゃ・・・。」

犯人を・・・と何回も何回も壊れたように呟くアリス。

あぁ・・・アリスが壊れたら僕らの世界はどうなるんだ?どうしたらアリスを戻せる?

僕は人間みたいに頭がよくない。

どうすれば・・・。

「アリス・・・。」

そうだ・・・。時間を戻せば・・・。

確か昔に変な質問を言われた。

『ねぇシロウサギ、もし私が私じゃなくなったらどうする?』

その時はまたアリスが変な事企んでるなと思っただけだった。

今なら答えを出せる気がする。

僕にはみんなにはないこの時計があるんだ・・・。

これを使って前に行けば・・・。

でもこれは過去の僕の今の僕が出会わないようにしなくてはいけない・・・。

あぁ・・・そうだ。確か僕は過去に行ったときがあったからその時間帯に飛べば。

「ねぇ、女王様。」

「なに?わたくし今忙しいんだけれども。」

イライラしたように答える女王。

使いをなくしたのだから当たり前だ。

「僕が、僕が過去に行けば・・・。」

「・・・分かったわ。なるべく早く戻って来なさい。」

「分かってるよ。必ず・・・。」

そう言って僕は24時間分針を逆に回した。

『アリス、これからあることに目を背けちゃだめだよ。
例えどんなことがあっても、最後は命が尽きるまで僕が守るから。だから自分を見失わないで』

第30話:white snow→←第28話:Little Red Riding-Hood



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れーと(プロフ) - デルテチーノさん» 有難うございます! (2015年4月1日 9時) (レス) id: 51e87cd512 (このIDを非表示/違反報告)
れーと(プロフ) - 日向さん» 頑張るので学校頑張ってください!w (2015年4月1日 9時) (レス) id: 51e87cd512 (このIDを非表示/違反報告)
デルテチーノ - 続き楽しみにしてます(^^) (2015年4月1日 4時) (レス) id: ce2cc8afa9 (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 明日から学校や超だるい (2015年1月7日 22時) (レス) id: 6749d40c16 (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 頑張れ~ (2015年1月2日 23時) (レス) id: 6749d40c16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れーと | 作者ホームページ:http://puchiamatheater  
作成日時:2014年7月12日 6時

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