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第20話:Hansel and Gretel ページ21

「ねぇ、ヘンデル。ここでいいの?」

「あぁ、ここでいいんだよ。グレーテル。」

双子は大きい地図を二人で持ちながら森を歩いていた。

「ほら、あれだよ。」

「あの家ね。」

木の隙間から見えている他の家と比べたら小さいログハウスへ双子は走る。

「でも、なぜおばあさんは白雪姫が生きていることを知ってるかしら。」

「どういうことだい?グレーテル。」

「だって、おばあさん一回このリンゴ持っていったけど駄目だったって言ってたじゃない。
そうだとすると生きてる事知ってる方がおかしいわ。」

うーん・・・とグレーテルとヘンデルは足を止め大きい岩へ座り頭を捻らす。

「確かに、それは盲点だったよ。さすが僕の妹!」

グレーテルはヘンデルと違って頭がいい。

確かにヘンデルは悪知恵は働くが真面目な話などになるとてんで駄目。

だから、気付いたのがグレーテルだった。

でもグレーテルは兄のように悪知恵は働かない。

兄より正義感が強く、純粋だから。

だけど、二人ともなにかを邪魔されるのは嫌いだった。

『邪魔なものは排除』そう言う思考。

「とりあえず、これは置いといて問題は、リンゴじゃダメってことね。」

「あぁ、それならこの薬でどうだい?」

「それどうしたの?」

「これ?あのお父さんとお母さんからそっと盗んできたんだ!グレーテルに飲ませた薬もその一部さ!」

容器の柄などは同じだが先ほどの黄色い瓶ではなく黒い瓶だった。

その瓶二つを取り出し黒い瓶の方を開ける。

「その薬どうするの?」

「グレーテル、アップルパイ持ってきたよね?」

「う、うん。」

恐る恐るアップルパイを取り出す。

グレーテルはそのアップルパイの隙間から何滴か垂らした。

「うーん・・・。さすがに全体には行き渡らないけどこれくらいしとけば大丈夫かな!」

そう言って二人は家へとこっそり入っていき綺麗に切り分けられたアップルパイを椅子の分だけ並べて真ん中にと残りのアップルパイを置いた。

第21話:Little Mermaid→←第19話:white snow



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れーと(プロフ) - デルテチーノさん» 有難うございます! (2015年4月1日 9時) (レス) id: 51e87cd512 (このIDを非表示/違反報告)
れーと(プロフ) - 日向さん» 頑張るので学校頑張ってください!w (2015年4月1日 9時) (レス) id: 51e87cd512 (このIDを非表示/違反報告)
デルテチーノ - 続き楽しみにしてます(^^) (2015年4月1日 4時) (レス) id: ce2cc8afa9 (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 明日から学校や超だるい (2015年1月7日 22時) (レス) id: 6749d40c16 (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 頑張れ~ (2015年1月2日 23時) (レス) id: 6749d40c16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れーと | 作者ホームページ:http://puchiamatheater  
作成日時:2014年7月12日 6時

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