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第18話:Alice vs wolf ページ19

「じゃあ狼さん、まず一つ目の質問よ。」

「やめてくれねェか。お願いだァ。」

狼の言葉を無視してアリスは続ける

「貴方は私の事を愛していた?」

アリスの言葉が終わるとトランプの兵たちが楽器を鳴らす

「あ、あァ・・・愛し」

だん!と鳴ると音楽は終わってしまった。

「残念、時間切れよ。」

そう言うと狼のうなじ目掛け剣を振り落とした。

「ぁぁぁああああああああ」

あまりの痛さに耐えれない痛みが言葉となって外へ出てくる。

「あら・・・。やはりこの剣切れ味悪いのね。
まぁ、いいわ。第2問あの赤い女の子が好きなの?」

質問と同時に空にその女の子、否、赤ずきんが映る。

そして音楽が鳴る。

「あれはァ、あのお嬢ちゃんじゃねェか。」

まだ音楽は鳴っている。

「えぇ、そうよ。で、どうなのかしら?」

「あァ、あの子はなァいい子だから好きだぜェ。」

言い終わると同時に音楽がだん!と鳴って終わる。

「そう。残念・・・。悪い狼さんにはお仕置きが必要ね。」

アリスは剣を

「ちょ、ちょっと待ってくれェ。なぜだ。俺ァちゃんと答えた筈だ!」

アリスは剣をそっと下す。

「だって、好きではなく愛してでしょう?嘘つきはダメよ。」

またアリスは剣を。

「あがあああああああ!!!」

それが何十分も何時間も繰り返された。

「狼さん、最後の質問。私の事愛している?」

「そん・・な、訳ァ、な、ぃ・・・だ、ろ?大・・・嫌、いだよ!」

「そう、残念ね。本当に残念。さようなら。」

剣を振り下ろし終わると狼は息絶えていた。

「馬鹿だね。ここで愛していると答えればまだ生き残れたかもしれないのに。」

チェシャ猫は口角を更に上げ転がった死体を蔑んだ目で見ながら独り言のように呟いた。

「これ如何するの?」

シロウサギは聞いた。

「アリス、その事なんだけど引き取り手がいるの。」

赤の女王はアリスに言った。

「あら、そうなの?その人はどこに?」

「アリスさん!ここに。」

トランプの兵が男を連れてやってきた。

「いやぁ、急にすみませんねぇ。」

「いいのよ。私も困っていたから。」

「そうなのかい?それじゃあその狼、譲ってくれるかな?」

「ええ、勿論よ。シロウサギ、袋を持ってたわよね。」

「持ってるよアリス。」

シロウサギはどこからか大きい袋を出しアリスに渡した。

アリスが死体を袋に詰め男に渡すとすぐに男は去って行った。

チェシャ猫は静かに

「あいつも・・・。」

と呟きどこかへ行ってしまった。

第19話:white snow→←第17話:Little Red Riding-Hood



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れーと(プロフ) - デルテチーノさん» 有難うございます! (2015年4月1日 9時) (レス) id: 51e87cd512 (このIDを非表示/違反報告)
れーと(プロフ) - 日向さん» 頑張るので学校頑張ってください!w (2015年4月1日 9時) (レス) id: 51e87cd512 (このIDを非表示/違反報告)
デルテチーノ - 続き楽しみにしてます(^^) (2015年4月1日 4時) (レス) id: ce2cc8afa9 (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 明日から学校や超だるい (2015年1月7日 22時) (レス) id: 6749d40c16 (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 頑張れ~ (2015年1月2日 23時) (レス) id: 6749d40c16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れーと | 作者ホームページ:http://puchiamatheater  
作成日時:2014年7月12日 6時

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