第13話:white snow ページ14
「ねえ、白雪姫!」
「なぁに?」
「僕、お魚食べたいなぁ。」
突然、一人の小人が言い出した。
「たまにはいいわね。一人じゃ危ないからあと一人連れていくなら行ってきてもいいわよ?」
「本当に!?白雪姫!選んでよ!」
それなら、と白雪姫は他の子よりも多少大きい小人を選んだ。
「行ってらっしゃい。」
「うん!」
「行ってくるよ白雪様。」
二人は森の外へ出て行った。
「ねぇ、海ってどっちだったっけ?」
「海はこの先さ。もう少しでつくと思うよ。」
「そっか!」
そして暫く二人は歩き海へ辿り着いた。
「ねぇ、お魚を一匹くれないかい?」
「あんたらみてぇのに食わせる魚はねぇんだよ。」
漁師に尋ねるがあっさり断られる。
「そこをどうか!」
「どうせ銭も持ってねぇんだろ?俺らはなぁ魚で儲けてるんだ。おめぇらに食わせるぐらいなら自分で食うさ。」
「俺たちだって稀にしか魚を食べれないんだ。」
少し大きい小人が言うが意味がなかった。
「そんなに食いたいなら自分で獲れ。まぁおめぇらのその小さい体じゃ無理だと思うがなぁ。ふはははははははは!」
そういうと漁師はどこかへ行ってしまった。
「しょうがないさ。今日は帰ろう。」
「・・・いやだよ。白雪姫ががっかりするじゃないか!」
大きな音を立て小人は海へ。
「おい!危ないぞ!戻ってくるんだ!」
必死になって呼ぶが帰ってこない。
代わりに飛び込んだ場所にぶわぁっと赤い液体が青い海に溶け込んでいくのが見えた。
それを見ると大きい小人は白雪に知らせるために急いで駆け走った。
後ろにいる人の形をした魚がいたことに気付かずに。
「可愛らしい小人さん。次はあなた達よ。待ってなさい?」
第14話:white snow→←第12話:Alice in Wonderland
53人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れーと(プロフ) - デルテチーノさん» 有難うございます! (2015年4月1日 9時) (レス) id: 51e87cd512 (このIDを非表示/違反報告)
れーと(プロフ) - 日向さん» 頑張るので学校頑張ってください!w (2015年4月1日 9時) (レス) id: 51e87cd512 (このIDを非表示/違反報告)
デルテチーノ - 続き楽しみにしてます(^^) (2015年4月1日 4時) (レス) id: ce2cc8afa9 (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 明日から学校や超だるい (2015年1月7日 22時) (レス) id: 6749d40c16 (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 頑張れ~ (2015年1月2日 23時) (レス) id: 6749d40c16 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:れーと | 作者ホームページ:http://puchiamatheater
作成日時:2014年7月12日 6時