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「しょおがないなあ〜」
タブレットを取って、お酒を追加で注文する。
「これな、めめだけの秘密。俺カシオレと同じくらい好きなお酒あんねん」
「俺だけ？」
「そ。めめ以外には俺のオカンしか知らへん。元々な？カシオレもそのお酒もオカンが好きっやってんから俺も好きになってん。これもめめしか知らない情報やで」
「ふうん」
ちょっとめめの機嫌が直ったっぽい。あと一押しや。
「そのお酒なあ、度数高めですぐ酔っちゃうから仕事関係の人と飲むときは飲まないようにしてん。しょおとかとでもな。酔いすぎて万が一があったら、たくさんの人に迷惑かけちゃうやろ？
やけど、きょーは特別。めめの機嫌直すために一肌脱いだる。めめのことは信用しとるし。万が一ベロベロに酔っても優しく介抱してなあ〜」
「俺、特別？」
「当たり前やろお。めめも俺にとって特別や」
「……ふうん」
どうやらめめの機嫌は直ったよう。
そっけない素振りをしてもばれてますよ、目黒さん。
口元緩んでますって。
ほんまにかわいいなあ、と思いながらめめのほっぺたをつねる。
「ヤキモチやきめめ、め」
「うるさい人タラシ」
あ、めめの耳ちょっと赤い。
さっきのレモンサワーがまわってきたのかしら。
そうやってじゃれ合っていると、扉がノックされた。どうやらお酒の登場だ。
置かれたグラスを見て、めめが言う。
「これ、グラスホッパー？」
「そ、知ってるん？」
「うん、前カクテル言葉の本読んだときに印象的だったから覚えてる」
「カクテル言葉の本て！女の子口説くためかいな！」
「ちがうわ」
「あっやしい〜、んで、どんな意味があるん？」
めめがグラスを手に持って、少し回す。光に反射して、キラキラ光る緑色。
めめはグラスに浮かんでいたミントの葉を手で取った。
めめはそれをひとしきり見回したあと、
こちらを一瞥して、一度目を伏せ、再度こちらに目を寄越した。
めめはじっと俺を見つめる。
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あーー - 最後の想いを伝え合う所は大泣きしながら読んでました….素敵な作品をありがとうございました！！！！ (2022年9月11日 10時) (
レス) @page49 id: 9699c6dae8 (このIDを非表示/違反報告)
まぁー(プロフ) - 1話を読み始めてから、あまりの面白さに一気に最後まで読み進めてしまいました。後半の二人のやり取りは、あまりの切なさに泣きながら読んでました。素敵なお話をありがとうございました。 (2022年6月29日 21時) (レス) @page49 id: ca44044983 (このIDを非表示/違反報告)
らゆこ(プロフ) - みー☆さん» みーさん！コメントありがとうございます（ ; ; ）励みになります、物語の展開も更新もゆっくりですが今後もよろしくお願いいたします（ ; ; ） (2020年8月15日 0時) (レス) id: 330379d7ee (このIDを非表示/違反報告)
みー☆(プロフ) - 私と同じお名前の方がいらしたので☆をつけてみました(*^^*)！もちろん私も更新楽しみにしておりました！物語が動いてきてドキドキしてます(*´ｪ｀*)！ (2020年8月14日 18時) (レス) id: 67ba1ad69d (このIDを非表示/違反報告)
らゆこ(プロフ) - みーさん» みーさんいつもコメントありがとうございます！とても励みになってます（ ; ; ） (2020年8月13日 10時) (レス) id: 330379d7ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らゆこ | 作者ホームページ：
作成日時：2020年4月11日 20時
