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「へ?」
「そうやって、ありがとうっていっぱいいうところ」
「……照れるやん」
タブレットを置いた手で頬杖をついためめは、真っ直ぐに俺を見つめてくる。
面と向かってそんなことを言われると、すごく恥ずかしい。
顔に熱が集中する。
めめはそんな俺の姿を見て、満足げに笑みを浮かべた。
「ほんと、こーじみたいないい人初めてだよ」
「あ、そういやこの前、めめ雑誌のインタビューでそないなこと話してたな。こうじきゅんの心がとてもきれいでえ〜、みたいな」
「話した話した。てかよく知ってるね」
「メ、メンバーが出てる雑誌はチェックするもんやろっ」
めめに、めめの出てる雑誌は全部チェックしてることがばれたらやばいと思って慌てて誤魔化す。
メンバーの出てる雑誌は必ず一冊買う。チェックしてるのはホント。
でもめめの出てる雑誌は二冊買う。
俺とめめツーショットが載ってるのは三冊買う。
めめにこんなことばれたら気持ち悪がられてまう。
「なんでそんな慌ててんの。メンバー想いだよね、ホント」
「お、おうっ」
そんな俺の様子を見てめめはくすくす笑う。
「……そんなとこもーー」
めめが何か言いかけたところで、扉がノックされた。
会話は中断され、俺は店員さんが持ってきてくれたお肉の美しさに夢中になった。
店員さんが去って行ったところで、俺とめめはビールを片手に持つ。
「こーじ、目が輝いてる」
「やばい、早く食べたい」
「「かんぱい」」
グラスを合わせて、一口目を飲む。
「ぷっはあ、生き返る!」
「こーじ、口、口。ひげできてる」
「うそっ」
俺がおしぼりで口元を拭いているうちに、めめが手際よくお肉を焼いてくれている。
うーん、俺今日一日で確実に三回はめめに惚れ直すな。
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あーー - 最後の想いを伝え合う所は大泣きしながら読んでました….素敵な作品をありがとうございました!!!! (2022年9月11日 10時) (レス) @page49 id: 9699c6dae8 (このIDを非表示/違反報告)
まぁー(プロフ) - 1話を読み始めてから、あまりの面白さに一気に最後まで読み進めてしまいました。後半の二人のやり取りは、あまりの切なさに泣きながら読んでました。素敵なお話をありがとうございました。 (2022年6月29日 21時) (レス) @page49 id: ca44044983 (このIDを非表示/違反報告)
らゆこ(プロフ) - みー☆さん» みーさん!コメントありがとうございます( ; ; )励みになります、物語の展開も更新もゆっくりですが今後もよろしくお願いいたします( ; ; ) (2020年8月15日 0時) (レス) id: 330379d7ee (このIDを非表示/違反報告)
みー☆(プロフ) - 私と同じお名前の方がいらしたので☆をつけてみました(*^^*)!もちろん私も更新楽しみにしておりました!物語が動いてきてドキドキしてます(*´ェ`*)! (2020年8月14日 18時) (レス) id: 67ba1ad69d (このIDを非表示/違反報告)
らゆこ(プロフ) - みーさん» みーさんいつもコメントありがとうございます!とても励みになってます( ; ; ) (2020年8月13日 10時) (レス) id: 330379d7ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らゆこ | 作者ホームページ:
作成日時:2020年4月11日 20時