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深澤side
．
「なぁ、お前ら二人さ、こーじとめめ。最近の二人の態度について今日は話し合おか」
メンバー全員での収録の後の楽屋で、照がそう切り出した。
「二人の関係がおかしいのはもうファンの子も薄々気づいてる。心配のコメントも最近は寄せられて、撮影のときでも隠せてない」
照が言葉を重ねる。
メンバーそれぞれが向き合って机越しに座っており、
照だけは一人、誕生日席のところで立っていた。
康二と目黒は、となりに座らせたにもかかわらず、体の方向でお互いを離しあっているように見えた。
「撮影のときも、裏に居るときも、会話しない、目も合わせない、近くにも寄らない、いくらなんでもおかしいだろ？」
「どうしても無理っていう仲違いならプライベートで無理矢理仲良くしろとは言わない。けどメンバー内の雰囲気を険悪にするのはやめろ。ファンの子に心配かけんな。」
続いて翔太が言葉を重ねる。
「二人とも最近作り笑顔で笑えてないよ。顔色も悪いし」
館さま。
「なにか、あった？」
佐久間が二人の確信をつく質問をする。
「二人がギクシャクしてるの、ボクやだよ」
最後にラウール。ラウールは眉を下げて、今にも泣き出しそうな不安げな表情をしていた。
メンバーが口々に言う。康二は下を向いていて、表情は読めない。
「……すいません」
「こーじ、すいませんじゃなくて…」
「こーじが」
「俺のこと嫌いらしいです」
翔太の言葉を切るように目黒は表情をピクリと動かすこともなく、そう言い放った。
それを聞いて康二がパッと立ち上がる。
「っ、そんなことは！」
やっと顔をあげた康二の顔は、くしゃくしゃに歪んでいて今にも消えそうに不安げだった。
「俺が」
「こーじに告りました」
「目黒！」
下を向いていた康二がめめの襟元をつかむ。康二が大声で叫ぶ。
「なんで！」
「俺が、こーじに好きだって言ったら、こーじが…」
胸ぐらを掴まれても顔色ひとつ変えずに目黒は立ち上がると康二を冷めた目で見下ろす。
淡々と言葉を続けようとした目黒を、康二が拳で殴った。
「っ、康二！」
「めめ！」
「暴力はやめろ！」
「止めろ康二！」
暴れる康二を照と佐久間が慌てて立ち上がっておさえる。
殴られた目黒は椅子から崩れ落ちて、唇からは血が出ていた。それを見たラウールが目黒にハンカチを渡す。
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あーー - 最後の想いを伝え合う所は大泣きしながら読んでました….素敵な作品をありがとうございました！！！！ (2022年9月11日 10時) (
レス) @page49 id: 9699c6dae8 (このIDを非表示/違反報告)
まぁー(プロフ) - 1話を読み始めてから、あまりの面白さに一気に最後まで読み進めてしまいました。後半の二人のやり取りは、あまりの切なさに泣きながら読んでました。素敵なお話をありがとうございました。 (2022年6月29日 21時) (レス) @page49 id: ca44044983 (このIDを非表示/違反報告)
らゆこ(プロフ) - みー☆さん» みーさん！コメントありがとうございます（ ; ; ）励みになります、物語の展開も更新もゆっくりですが今後もよろしくお願いいたします（ ; ; ） (2020年8月15日 0時) (レス) id: 330379d7ee (このIDを非表示/違反報告)
みー☆(プロフ) - 私と同じお名前の方がいらしたので☆をつけてみました(*^^*)！もちろん私も更新楽しみにしておりました！物語が動いてきてドキドキしてます(*´ｪ｀*)！ (2020年8月14日 18時) (レス) id: 67ba1ad69d (このIDを非表示/違反報告)
らゆこ(プロフ) - みーさん» みーさんいつもコメントありがとうございます！とても励みになってます（ ; ; ） (2020年8月13日 10時) (レス) id: 330379d7ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らゆこ | 作者ホームページ：
作成日時：2020年4月11日 20時
