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二人で鍵を新しいキーケースに付け替えたあと、
俺たちはお腹いっぱい食事をして、
二人で部屋の露天風呂に入った。
お風呂から出たあと、
俺たち二人は窓を少し開けて夜風に当たりながら、二人で並んで座って晩酌を交わしていた。
仲居さんに片付けてもらったハズの机の上は空き缶やグラス、つまみでもう乱雑になっていた。
部屋に差し込む月明かりと、部屋の四隅に置かれたテーブルランプのみの薄暗い室内が、より一層この部屋のムードを高める。
とくになにか言葉を交わすでもなく、二人、ただただお酒を飲む。
心地のよい酸味と甘みが、火照った俺の喉を冷やす。
少し冷たい夜風までもが、俺の熱を奪おうとする。
けれど一向に俺の熱は冷めない。
少し顔の赤いめめが、おれの肩にコテンと頭を乗せて、
「ちょうだい、」
俺の手からグラスを奪う。
鈍い黒みがかった赤と、鮮烈なオレンジ色がまぶしい液体を、めめが飲む。
「…あまい、けどなんか…、クセになる、あまさかも」
そう言ってめめはグラスに再度口をつける。
こくんこくんとめめは喉仏を上下させる。
少し潤んだめめの瞳と、少し濡れためめの唇が、月の光を反射してキラキラと光る。
「うん、すき、かも」
「だからみんなカシオレ好きになるっていったやろお〜？」
ふふん、とめめに笑ってみせる。
めめはグラスを両手で回して、少し目を伏せたあと、
俺の背中にもたれて、背中合わせの形になった。
「ねえ、こーじ」
「うん？」
「俺さ、こーじくんの力になりたいよ」
背中合わせでめめの表情は見えない。
伝わってくるのは背中の重みと温もりだけ。
少し間をおいて、めめは続ける。
「こーじが何か悩んでるなら俺が力になってあげたいと思うし、俺は話してほしい。けど別にこーじの悩みを全部聞こうって訳じゃない。
俺に話すか話さないかはこーじ自身で判断すればいいと思うし、無理に話させたりはしない」
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あーー - 最後の想いを伝え合う所は大泣きしながら読んでました….素敵な作品をありがとうございました！！！！ (2022年9月11日 10時) (
レス) @page49 id: 9699c6dae8 (このIDを非表示/違反報告)
まぁー(プロフ) - 1話を読み始めてから、あまりの面白さに一気に最後まで読み進めてしまいました。後半の二人のやり取りは、あまりの切なさに泣きながら読んでました。素敵なお話をありがとうございました。 (2022年6月29日 21時) (レス) @page49 id: ca44044983 (このIDを非表示/違反報告)
らゆこ(プロフ) - みー☆さん» みーさん！コメントありがとうございます（ ; ; ）励みになります、物語の展開も更新もゆっくりですが今後もよろしくお願いいたします（ ; ; ） (2020年8月15日 0時) (レス) id: 330379d7ee (このIDを非表示/違反報告)
みー☆(プロフ) - 私と同じお名前の方がいらしたので☆をつけてみました(*^^*)！もちろん私も更新楽しみにしておりました！物語が動いてきてドキドキしてます(*´ｪ｀*)！ (2020年8月14日 18時) (レス) id: 67ba1ad69d (このIDを非表示/違反報告)
らゆこ(プロフ) - みーさん» みーさんいつもコメントありがとうございます！とても励みになってます（ ; ; ） (2020年8月13日 10時) (レス) id: 330379d7ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らゆこ | 作者ホームページ：
作成日時：2020年4月11日 20時
