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目の前には命乞いを始める天竜人
先程までは威張り散らかし､私を誰だと思っておるえ〜などどほざいていたが。
蹴散らかされた軍艦に逃げ出した海兵
銃の効かない相手
自分を､ステラを､苦しめていた奴らはこんなにも弱く愚かで醜かったのかと更に沸き立つ怒り
「か､金ならいくらでもやるえ!!
権力も地位も望むものなら何でもだえ!!!」
余りにも頭にきた
怒りに任せて思いっきり拳を奴の顔面に叩き入れた
しかしその手は後ろから細い腕に掴まれていた
『なにしてんのおばかさん』
視線を戻すと奴が自分の代わりになるようにドレイの鎖を引き､盾にしていた
「.......て、ぞーろ？」
血だらけでボロボロになったあの美しい金髪
あの日から十数年.......
今ここに彼女が､手の届かなかったはずの彼女がそこに居た
「.......ｯｯステラ！！！」
細く冷たいその体を強く強く抱き締める
言いたいことも伝えたいことも沢山あるのに
名を呼ぶことしか出来なくてお互い必死に抱きしめあった
あの頃この腕に抱くことすら叶わなかった愛しい存在
やっと､なくなった檻
「わ、わたしは、、
ほんとうに、あのとき"幸せ"だった
でも、、いまがいぢばんじあわぜなの
うれじい、、あいだがっだぁぁ」
「おれも、、すまないすまない遅くなって
諦めてしまって。。無事でよがっだ、、！
いぎででぐれでよがった.......ッ！！！！」
2人を包む暖かな空気
あの日の悲劇はやっと終わりの幕を閉じた
2人の"幸せ"はここからまた始まっていく
「はっはっはっ！！！ばかだぇぇ！！
ドレイ如きに...！2人ともまとめて殺してやるえ」
気を抜いていた2人に向けられた銃
瀕死でポロボロになりながらもけらけらと笑いその引き金を引いた天竜人
咄嗟にテゾーロはステラをその腕の中に庇う
ﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝ
響き渡る銃声。それは全てAに当たった
2人を庇い前に出たA
海楼石の弾丸は足と腹に1発ずつ残りは腕を掠った
それでも尚歩みを止めることは無い
1歩また1歩と天竜人に近づいていく
それに従って後退していく天竜人だが後ろは海
背に手すりが当たりもう下がることは出来ない
カタカタと震える手で銃口をAに向けた
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chiaki0708(プロフ) - 14話が素晴らしすぎますます！！幸せすぎる！ (2021年9月19日 2時) (
レス) id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
がー(プロフ) - クザンさーーん (2019年9月16日 1時) (レス) id: 8eb0f6b23c (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - 紫音さん» 最近調子が悪いのか勝手に非公開になってしまいご迷惑おかけしています、申し訳ありません (2019年9月7日 10時) (レス) id: 14f134c39b (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 初めまして！紫音と言います！31の次が33になっていますよ？ (2019年9月7日 7時) (レス) id: 0ba0841497 (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - なっちゃんさん» 変換ミスですね(；A；)ありがとうございます (2019年9月4日 21時) (レス) id: 14f134c39b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんこん | 作成日時：2019年8月28日 22時
