海賊皇女は海をゆく (ページ33)

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「ｯｯすまない、、"ありがとう！"」

初めて触れた人の優しさ
最初で最後だったはずの彼女の優しさが
あの時暖められていた心が

いつの間にか冷えきっていた心が
再び熱を持っていく

部下に､新たなる"友"に暖められていく

『テゾーロさん。
全部終わったらステラさんを交えてのショー見せて欲しいです』

コソッと耳打ちしてきたAに当たり前だと返したが正直涙が、、いつの間にか枯れていたはずの涙が頬を伝っていた

『まだまだ泣くのは早いですよ！
ほら、行きましょう！』

目指すは天竜人の乗った軍艦

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ここからは冷静にいかなくてはならない

いくら天竜人があほ、、ごほん。
頭が弱いとはいえ､一緒だな....。うん。
まぁいくら馬鹿とはいえ最上位の貴族だ

敵となるのはそいつらではなく
"海軍"および"CP0"となるはず

ボルさん、、いや"大将黄猿"が居なければ賭けには勝利となるがどちらにせよ"ルッチ"が居ることは確かなはず

『ナミちゃんとロビンちゃんとカリーナちゃんは
レッドモビーが港に停泊させてあるから
それをサニー号まで運んできて！

「「「了解ｯｯ！」」」

フランキーはサニー号にレッドモビーを横付けさせてクー・ド・バーストの準備をお願い

「おう！」

サンジくんとゾロくんとルフィは3人でルッチの足止め

「任せてくれ～Aちゃん！」
「俺一人で十分だ！」
「俺､姉ちゃんと一緒がいい！！」

チョッパーくんはバカラさん達の手当て
ブルックさんはその手伝いをお願い

私は残りの軍艦全部沈めてくる！』

一通りの指示はこれで通るはずだ

あとは.......

『テゾーロさん。
貴方は《ステラさん》を迎えに行ってください
首輪はこれで取れるはずです

そんなにボロボロでも天竜人くらいは倒せるでしょう？』

自分でも分かる。
きっとドフィやクロに負けないくらいの悪人面をして笑っていることだろう

それでも『ステラさん』はきっとそれを望むから
貴方もそれをきっと望んで生きてきたから

今からでも遅くない
2人の幸せな未来を2人の力で
切り開いてほしい

その為の道を私達が開くから

「軍艦を全て引き受けるなど後から後悔しても知らないからな」

『望むところよ！人の心配する前に精々ステラさんに振られないように祈っとくんだわ！』

走り去る少し前に振り向いてべーっと舌を出してやる。悪ふざけは私なりの"大丈夫サイン"

運命の再会まであと少し