海賊皇女は海をゆく (ページ30)

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「素晴らしい眺めだろう…！
ここには、君らが狙っていた大金庫も五千億ベリーもない！天上金は、今頃は天竜人の船に積み込まれている！」

高々と言い放つテゾーロ
その向かいに立つのは､いや崩れ落ちたのは

"麦わらの一味"

「希望が、絶望に変わる瞬間……！
これこそ究極のエンターテインメント！
カネはチカラ！カネがすべて！カネのないやつは、何も手にいれらない！
夢も、愛も、強さも、自由も……希望も！」

大きなステージの上に立つテゾーロ

目の前には絶望に打ちひしがれる

"麦わらの一味"

未だに拘束され続けるゾロ

バカラの隣で佇むA

全てがショーであり､全てが演技

「さァ!!
ロロノア・ゾロと海賊皇女の公開処刑を始めようではないか！」

轟音となり響き渡る歓声
ステージが熱気に包まれる

「ゴールドスプラッッッシュ！！！！！」

降ってきたのは.......

金ではなく､海水だ

カツンカツン

動揺が広がる会場
慌て出すテゾーロの幹部たち

上から降ってきたルフィ

「えぇ！！姉ちゃん！！？？」

『あらルフィ。久しぶり？かな』

ざわめき経つステージの上
その輪から歩き出すものが1人

テ「お前たち.......なにをした！」

次に仕掛けるのは歌姫

「私が本当に組んでたのはこっち」

「ここはグランテゾーロ
"騙された方が悪いんでしょ？"」

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「海水で金粉の呪縛が解けたから、
なんだという…解けたなら、また縛ればいい！」

テゾーロの放った能力により辺りは黄金で埋め尽くされる

この状況下ではAの能力でも全てを収めることは出来ない
オヤジ様の津波でもない限り止めることは出来ないだろう

今まで私は手を出さなかった
出す必要もなかったが.......

あくまで"ルフィ達の闘い"だ

「笑えよ〈麦わら〉……この女は、まだ、おまえを信じている。笑えるだろう。」

「笑わねぇぇ！！」

ｷﾞｨｨｨｨﾝ

あれほど迄にざわめいていた辺りが物音ひとつない
静寂に包まれた

「覇王色の覇気.......」

その場に立っていた全員が彼女をみた
彼女が"海賊皇女"と呼ばれる所以を理解した

『...あの人も､《ステラさん》もきっとまだ貴方を信じているッッッ！
貴方はそれも笑うのですか！！
笑えるのですか...！』

あの時、、

ルフィがスクリーンに写った時
テゾーロは私を殺せたはずだ

それをしなかったのは私面影に"彼女"を見たから