海賊皇女は海をゆく

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やっと俺が落ち着き､泣き止み始めたところで

盛大な宴が始まった



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「サボ！お前なんで生きてんだよ！」


「あのあとルフィの父ちゃんに助けられて
記憶を失ってた
戦争の記事を見てやっと全部思い出した
お前らが大事な時にそばにいれなかったこと
本当にすまねぇ」


「ばか！生きてただけで、会えただけで、
最高だ。生きててくれてありがとうっ！」


「エースこそ！生きててくれてありがとうっ！」


「ニシシ！エースさっき泣いてたな？」

「くっそ.......黙れルフィ！」

「俺！強くなったぞ、サボよりエースより！
今なら勝てーる！！！」



ｺﾞﾂﾝｺﾞﾂﾝ



「い、いてぇ.......！」

「「まだまだだな！」」




「それよりサボ､目の傷最高にイカしてんな！」

「エースこそ！声めっちゃ低くなったな！」



会えなかった時間に色んなものが変わったけれど
『兄弟の絆』は消えることなんてやっぱりない





・
・
・
「エースかりていっていい？」


「「あぁ！！」」







「どーう？エース？気に入ってくれた？」


「姉ちゃん!!!.......まさか！
全部姉ちゃんが！？」


「皆が手伝ってくれたの.......。
春島だからすっかり
自分の誕生日忘れてたでしょ？」



そういうと優しく優しく頭を撫でる姉ちゃん

また止まったはずの涙が溢れてきた




「エース泣き虫だ！」
「そうだな！ルフィより泣き虫だ！」




遠くで笑うアイツらはあとから
絶対ボコボコにしてやる





「エース。私からプレゼントがあるの
ほんとは20歳のときに渡したかったけど
あの時はまだ会えなかったから」





そう言って出されたのは

とても古くなった『トーンダイヤル』









一体何が入っているのか.......

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