2度目の再会 ページ46
「はやく行けよ、おっさん！」
「煩いぞ火拳！色々あるんだ大人には」
「俺が開けてやろうか！？」
「やめろ！私が行く！」
ガチャ
「もうエース､煩いよ。また怒られ..る、よ」
「やぁ、調子はどうかな」
エース！と怒りながら振り向いた彼女は分かりやすく動揺し固まった。まだ動けないベッドの上で読んでいた本が落ちる音がした
「これ君のだろう？」
手渡されたのは戦争で無くした宝物
お母さんとの､両親との最後の写真の入ったペンダント
「ありがとう､ござい、ます」
「どこか痛むかい？」
優しく髪を梳かれ､何もかも見通す様な澄んだ瞳で微笑まれた
「だ、れ」
分かっていた､分かっていたけどあれは都合のいい夢だと思っていたから。確信が無かった､いや目の前の現実が信じられなかった
「君の父親と言っても許されるかな」
「おと、うさん」
「こんな私を父と呼んでくれるのかい」
「ｯう、そ、だって」
泣きじゃくりながらレイリーに抱きつくAの背をゆっくりと撫でた
私はお父さんが憎かった､嫌いだった
私を､お母さんを捨てたから
助けに来てくれなかったから
でも本当は「すき」だった
好きなのに受け入れて貰えないと辛いから､悲しいから。嫌いだと言い聞かせた､あの戦争での出来事が夢じゃないなら現実なら
きっとあの時も助けてくれる筈だったんだ
そう気づいてしまえば涙が止まらなかった
父は私達を愛してくれていた､許せないと思うことも文句を言いたいことも沢山ある
お母さんは待ってたのに、そう言って殴ってやりたいけれど､それよりも嬉しくて悲しくて色々な感情がごちゃ混ぜになって､それでも感じる優しい手の温もりに何故か涙が止まらなかった
「A､生きててくれてありがとう」
その日は色々なことを話した
今までのこと､これからのこと､微妙だった距離感もだいぶ縮まり夕食の時には親子と言われて疑うものは居なかった
「私も肉食べたい！」
「お前はまだ回復食だよい」
「私のをやろうか？」
「やめろや､ジジイ！Aお前には特別メニュー作ってやってるだろうが」
「美味しいけどこれやだ」
食卓には昔の何気ない幸せな日常が溢れていた
「ん､じゃあAの父親は結局誰なんだよ？」
「「ｯｯ」」
反応したのは2人の父､静まり返る場に視線は一気にAへ
が､本人は気にした様子もなくご飯を口に詰め込むと向日葵のような笑顔で言ったのだ
「私､2人もお父さん居るの！いいでしょう！？」
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麗葉 - 最高でした！(｀；ω；´)違う作品でも頑張ってください！ (5月6日 20時) (
レス) @page50 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 番外編でエースとサボとルフィと4人で会うのも見てみたいです！ (2020年6月8日 5時) (レス) id: b4debc2124 (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - 黒猫さん» 頑張って続けます！任せろ〜！笑、ありがとう！ (2020年5月28日 18時) (レス) id: 14f134c39b (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - 幸別愛友さん» 私､正直viぐらいで辞めてしまおうと思ったのですが幸別さまのコメントで頑張れました、とっても嬉しかったです！ありがとうございました！遅くなりますがゆっくり更新していきますので今後ともよろしくお願いいたします。 (2020年5月28日 18時) (レス) id: 14f134c39b (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - ゆうきさん» ありがとうございます､今後ともよろしくお願いいたします！ (2020年5月28日 18時) (レス) id: 14f134c39b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんこん | 作成日時：2020年5月10日 0時
