10；突き付けられる現実 ページ10
『船､戻ろっか...』
モビーが危険なことは百も承知だ
あの女も､他のクルーたちも帰ってくるはずだ
しかしあそこは私達の『家』だ
そんな理由でみすみす居場所を失われるなんて御免だ
何より負けているようで気に食わない
『クレア､ご飯にしよっか』
ク｢はい！｣
『パスタとかなら作れるかな』
ク｢Aさんの手作り!?｣
『ふふ、準備してくるからお風呂先に行っておいで』
ク｢じゃあ、お言葉に甘えて！｣
手際良く、と言っても茹でるだけ。サッチの隠している少しいい野菜やら何やらを贅沢に使わせてもらった。どうせ調達するのだから食べてしまったがいいだろうしね
『あ、この辛いのエースの好きなやつだ』
棚にの奥にしまわれている激辛スパイスはエースの好物だ､誰も食べれないから滅多に作りはしないのだけれど
先程のエースの光景が蘇ってきて胸が傷んだ
ク｢上がりまし、、っていい匂い！｣
『はいはい､お皿並べて〜』
二人揃って席に着くと小さく合掌した
イゾウがよくやるからふざけて真似するうちについた習慣だ。そんなイゾウも、皆も。誰もない食堂は広すぎて二人でいるには寂しかった
ク｢んんん〜すっごく美味しいです！｣
『そりゃよかった！材料が良かったからね』
ク｢Aさんの愛です！｣
満足そうに食べるクレアと少しだけ現状を忘れて楽しんだ
ク｢ご馳走様でした！｣
『はい、お粗末さまでした』
ク｢私が片付けますから！Aさんはお風呂に行ってください！｣
『ん、ありがとう』
ぽんぽんと頭を撫でると嬉しそうに赤く染まるクレアにどれだけ助けられたことだろう
この子も不安で仕方ないだろうに
暗い廊下を1人歩いた
いつもは部屋のシャワーで済ませるかナース達の入る時間に合わせて入るためこんなに広い浴槽は初めてだ。広くて、熱いお湯に肩まで浸かるのはこんなにも感傷的になるのか
マルコと仲睦まじく話すティア
いつもなら私や家族に向けられるはずのあの視線
優しく撫でる手つきや私にだけ見せていたはずの微笑み
全ての光景が鮮明に思い出されクレアの前で必死で堪えていた感情が溢れ出した
誰もいない浴槽にAの涙が落ちる音だけが響いた
かれこれどのくらい入っただろうか､泣きながらの風呂というものはよく逆上せるようで頭がぼうっとして働かない。それでも眠いのを我慢して待っているであろうクレアを思い出し、慌てて風呂を上がった
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亡 - 40話おもろいですwwwパイナップルじゃない方www (2020年7月9日 21時) (
レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - リクエスト失礼します。もしも夢主に猫耳生えて見た目ロリになったらを下さい (2020年7月9日 20時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - yuki0106ykさん» ありがとうございます(；A；) (2019年12月22日 15時) (レス) id: 14f134c39b (このIDを非表示/違反報告)
yuki0106yk(プロフ) - 本当に最高です。試験まで苦しいと思いますが、頑張りすぎずに！ (2019年12月19日 2時) (レス) id: 54b06f7325 (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - MIO KIRIYUMEさん» こんばんわ！ありがとうございます(；A；)頑張ってほのぼのイチャイチャさせてみせます！！笑そう言って頂けて作者感涙でございます！！ (2019年12月9日 20時) (レス) id: 14f134c39b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんこん | 作成日時：2019年11月25日 19時
