白ひげ長女は特攻隊長 IV【ONE PIECE】 (ページ45)

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194；別れと始まりページ45

＿＿＿娘を宜しくお願いします

＿＿＿もうッ大丈夫です!!世界を一周して直ぐに帰りますから！

＿＿＿ご迷惑かけずに淑女として振る舞うのだぞ？

＿＿＿あら､貴方。『海賊』が淑女だなんて、、
クレア､好きなように生きなさい。
でも貴方が傷つくと悲しむ人がいることを忘れないで。海賊には無理かもしれないけれど常に優しい人でありなさい

＿＿＿はい､お母様｡お父様。
今までで本当にありがとうございました､
大好きです。愛してます､今までもこれからもずっと

＿＿＿体には気をつけてくれ

＿＿＿毎日笑いなさい

＿＿＿いってきます！

天竜人騒動にサプライズ結婚式
クレアの海賊デビューなど､色々と濃かった数日間が幕を下ろした

クレアの両親を筆頭に島の人達が皆一様にクレアの船出を祝い､白ひげの航海の幸運を願っていた

クレアの島は白ひげの新たなる縄張りとなった

『クレア､泣いてもいいよ』

クレアの隣で島に手を振り返していたAが今にも泣きそうなクレアに声をかけた

ク「ッ泣きま､せん」

＿＿＿私が決めたことだから､私の人生の始まりだから｡それに､『海賊』は簡単に泣かないんです！！

強く、強くなります。

だからスタートは『笑い』ます！

『よし､なら笑っとこ！』

わしゃわしゃとクレアを撫でた

僅かに流れる涙とひきつりながらもくしゃりと笑うクレアにつられるようにして私も笑った

その涙はきっと『宝物』だから

『クレア､「海賊」だって泣いていいんだよ。
でもすぐ立ち直らなきゃいけない。
前を向いて､仲間と助け合ってバカ笑いする

＿＿＿それが『海賊』だ！』

ク「ッはい！」

遠く小さくなる島を最後まで見つめることをやめたクレアは島に背を向けて叫んだ

「絶対ワンピース見つけてやるんだからァァァ！」

「もうお嬢様なんて呼ばせないからァァァ！！！」

マ「ったく派手にやってるねい」

『可愛い妹を海賊に引きずり込んじゃった』

マ「1番喜んでるくせによくいうねい」

『バレた？だって海賊だもの､欲しいものは奪うってね』

マ「はぁ､忙しくなるねい」

『ふふ､でも楽しくなるよ』

マ「あァ」

潮風に吹かれながらAは例のペンダントのロケットを開けた

＿＿＿母さん､家族がまた増えました

＿＿＿大好きな人と結婚しました

＿＿＿父さんにもいつか会えるかな

海を眺める2人の左手に輝くのは揃いのシルバーリング