白ひげ長女は特攻隊長 IV【ONE PIECE】 (ページ44)

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193；新たなる船出ページ44

『知らなかった』

マ「今回ばかりは頭上がんねぇよい」

『ふふ､今日だけは長男じゃなくて私だけの旦那様でいてよ』

マ「今日だけじゃなく､一生に決まってんだろい」

『ッほんとそういうとこ！』

＿＿イチャつくなぁァァ！！

＿＿まぁ今日ぐらい、な？クレア？

＿＿断固拒否！

＿＿俺もなんかむかつく！

＿＿エースまで、ちょお前ら！！

ﾀﾞﾝｯ

『く、くれあ？』

ク「Aさん､お話があります！」

ダンっと新郎新婦席の前に立ったクレア
息を大きく吸い込むと会場全部に響く声で言い放った

＿＿『海賊』になります！！

『へ？』

マ「はぁ....やられたよい」

『ま、待ってクレア！！？ほんとに！？』

ク「はい！決めました！両親も白ひげなら大丈夫だろうって、説得に時間かかりましたけどね！」

マ「はぁ...クレアよくき、」

ク「マルコ隊長＿隣に美人な花嫁がいるのは誰のお陰ですか？」

マ「ったく､やられたよい」

両手を挙げてくしゃりと笑うマルコ
それに嬉しそうに笑うクレア
話が未だ読めていないのはAだけ＿＿

『と、とりあえず。これからも一緒に船にいられるの？』

ク「は、はい。嫌ですか？」

『そんな訳ないじゃない！もう最っ高！！！
大好き、大好きだよクレア！！たっくさん冒険しよう！！』

ク「ッはい！！」

サ「あっという間に嫁取られたな」

マ「すぐ戻ってくんだよい」

サ「クク､ざまぁねえなぁ。よかったのか？」

マ「クレアか？仕方ねぇだろい｡覚悟をして望んだなら皆で守ってやるだけだよい」

サ「なんやかんや言ってお前も甘いのな」

エ「くれぁぁ！」

ク「ちょ、なんで泣いてんのよ！！」

エ「うれじぐでええ！！！」

どうして､マルコはクレアを乗せたくなかったのか
まぁ考えてみれば至極簡単で明快だ
Aも同じことを考えていたのだから

普通に暮らしていればクレアは一般的な幸せを手に入れられる
クレアには未来もある、愛しい家族だっている

確かに平和な島で暮らしてきたまだ若いクレアにとって海賊船は刺激的であったはずだ

しかし彼女には別の未来がある
それを捨てて欲しくなかった

Aは強く咎めることは無かったが残ることを勧めはしなかった
マルコは厳しく叱った
しかし､よく考えてクレアが本当に望んだのなら
その覚悟をしたのなら迎え入れないなんてあるはずが無い

白ひげの新体制が始まった瞬間だった