白ひげ長女は特攻隊長 IV【ONE PIECE】 (ページ41)

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190；世界1の幸を君にページ41

『.......ぐす、っ、ぐっ、す、、ぁ』

白「随分めかしこんだなァ？お転婆ァ」

『ひっ、、ぐ、、お、やじ、ぃ、っ！』

白「ったく泣くんじゃねぇ。」

『だ、っ、てぇ、、』

ク「もう！！2人とも泣かないで下さい！！」

目の前には大きな扉があって
隣には大好きなオヤジが居て、
後ろにはクレアが居る

＿＿＿ほら！この海で1番の『花嫁』さん

＿＿＿せっかくなんですから！笑って下さい！

ｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞｨｨｨ

大きな扉が開かれた先は

美しい花と緑で彩られた

海の見える高い丘だった

道を作るように騒ぎ立てる兄貴分達は

揃いも揃ってお世辞にも似合わない

スーツに身を包み､酷く嬉しそうに笑っていた

すぐ後ろには

揃いのドレスとスーツを着た

クレアとエースが心底嬉しそうに

花弁をめいいっぱい投げている

道の先には

美しい花で彩られたアーチに大きな鐘

そこに立つのは

白いスーツを身に纏い

優しく微笑む､愛しくて堪らない

＿＿＿この海で私だけの『旦那』様

絵画の一部であるかのように

全てがマルコを引き立て

＿＿＿魅了した

1歩､1歩､ゆっくりだけど確実に

未来への1歩を踏み出す

隣にはオヤジが居る

目指す先にはマルコが居る

＿＿＿世界はこんなにも美しい

辿り着いた先

マルコは優しくAの手を取った

その表情はあの不死鳥とは思えないほどに穏やかで愛おしそうにAを見つめる瞳は美しかった

Aは美しくも可愛らしくマルコに､マルコだけに微笑んだ

その姿に騒ぎ立てようとしていた兄弟達は皆一様に息を飲んだ

それ程までに2人は美しかった

にこやかに微笑む2人とそれを仰る潮風

全てが絵画の一部であるかのようで、

この海全てが2人を祝福したようだった

マ「綺麗だよい」

『マルコも素敵だよ』

マ「こんな綺麗な奥さん貰っていいのかねい」

『もう返品なんて効かないんだから』

マ「返す気なんてさらさらねぇよい」

『ふふ､当たり前じゃない』

いつものように軽口を叩き合う2人だが

溢れんばかりのその幸せは隠せそうもなかった

2人とも見たことの無いくらいに

優しく穏やかな表情でお互いを見つめていた

そんな様子を泣きながら見るのは大好きな家族達

マ「.......A」

『.......マルコ』