白ひげ長女は特攻隊長 IV【ONE PIECE】 (ページ39)

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188；父と子の絆ページ39

ク「あ、その前に...」

『え？』

ク「マルコ隊長とオヤジの所までお使い頼みます！」

『え、へ？はい』

あっという間にマルコと2人で島の裏に隠してあったモビーへ戻った
久々のモビーといってもまぁまだ3日程度しか経ってないのだが､妙に懐かしく感じた

マ「はぁ､挨拶に行くかよい？」

『え？』

マ「オヤジの一人娘を貰うんだ、挨拶くらいしないとねい？」

『い、いる？それ？』

マ「当たり前だろい」

こんなにもオヤジの部屋に行くまでの廊下が長く感じたことはあっただろうか
こんなにもオヤジの部屋に入るのを緊張したことがあっただろうか
思わず､繋いでいた方のマルコの手をぎゅっと握り締めた。クスリと笑ったマルコは何で俺より緊張してんだよい。と笑ってくれた

ｶﾞﾁｬ

白「グラララ!!久しぶりだなァ？アホんだらァ」

『オヤジ！！』

さっきまでの緊張はどこへやら､大好きなオヤジが目の前に居たんだ。思わず飛びついてしまうのは仕方の無いことだろう
飛びつくと軽く抱きとめて抱きしめてくれる大きな手が嬉しくて仕方なかった

白「ガキがいっちょ前にどうしたァ」

マ「ほら､A。降りてこいよい」

『うん』

マルコは大丈夫､と1度私の方を向いて笑うとオヤジに向き合った。
その瞳はとても真剣で､こんな目もするんだ。なんて的はずれなことを考えた

＿＿オヤジの大切な自慢の一人娘を俺に下さい

マルコは頭を下げた
それを真剣な目で見つめるオヤジ

私のすることは1つ

＿＿オヤジの大切な息子で､白ひげの長男を私に下さい

床に額を付けるマルコが横目で驚いたような顔をしていた
してやったりとイタズラぽくAが笑ったのは言うまでもない

白「グラララ!!A来い」

そう言うとオヤジは私を膝の上に乗せた

白「俺の自慢の息子だ､泣かせることァねぇだろうが、本当にいいのか？」

『うん、マルコがいい』

白「ったくガキがいっちょ前に色気づきやがって」

『オヤジの長男､私がもらっていいの？』

白「グラララ!!お前を知らない奴にやるよりかァ幾らもマシだからなァ！！」

マ「ったく言い方ってもんがあるよい」

オヤジの膝から降りてマルコの隣に立った
オヤジはマルコの目を真剣に見つめていた

白「本気か？」

マ「当たり前だよい」

白「俺の娘だ、泣かすんじゃねぇぞハナッタレ！」

マ「よい」

白「A､俺の自慢の息子を支えてやれ」

『うん！』