白ひげ長女は特攻隊長 IV【ONE PIECE】 (ページ16)

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166；感情とは理解し難いページ16

『.......はぁ.......ッ。マルコどうしたの？』

＿＿＿何であんなことしたんだよい

＿＿＿何であんなに慣れてんだよい！

『.......え』

そういえば､マルコの前で売女のような真似をしたんだ｡見様見真似だったが天竜人が母さんに似てると言ったのだから､あんなに綺麗な母さんに似てるのならと.......他に思いつかなかった｡誰も傷付けずリスクを負わずに全員を助ける方法

でも､マルコに嫌われるなんて｡そんなのいやだ

母さんは尊敬してるし大好きだ｡世界一のお母さん､でも売女の娘であることに変わりはないし何よりこんな男女よりと上品なお淑やかな女性がマルコには似合うに決まってる

マルコの服を握りしめて､オヤジのマークに頭を擦り付けた。顔を上げることが出来なかった､まだ嫌いだと言われる覚悟は出来てないから

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

気が狂うかと思った

いい歳して嫉妬なんて､もとより独占欲は強い方だと自覚してる｡まぁ海賊なんてだいたいそんなもんだろう

今までは我慢していた
というより家族に嫉妬するなんて､それもこの年でなんて小っ恥ずかしいにも程がある

しかし、、だ

檻にかけられた布の隙間から見えたその景色
化粧を施し美しいドレスを身にまとったA全てのものが彼女の美しさを際立ててる

楽しそうに､けれどもいつもとは違い上品に微笑みながら歩く姿に見とれた＿＿＿

それと同時にどうしてその隣が俺ではなくサッチなのかと嫉妬した｡色々と理由があるに違いないし､俺がこんな状態だから仕方ないのも分かる。それでも目の前の光景をこれ以上見ていたくなかった

布が取られ俺に気づいたAは先程までの顔色のいい顔はどこへやら一瞬で真っ青になり､その目の焦点が歪んだようだった

ただでさえ天竜人だ､今すぐに抱きしめて大丈夫だと言ってやりたい｡泣いていいと泣き叫べと慰めたい｡しかし同時にほんの少しの優越感を感じた

俺を見てこんなにも動揺してくれるA
いつもは恥ずかしがってあまり口にしない好意だが
どれだけ愛されているのか､俺がどんなにその心を占めているのか、、そんなことが嬉しく思ってしまった

だから俺は＿＿＿気づかなかった

Aが腹を括ってしまったことに＿＿＿