146；日常は宝を隠す(sideマルコ) ページ46
あの時もそうだった＿＿＿
男みたいな格好をしてペンギン､ペンギンと叫びながら、アホみたいな言動とは裏腹に真剣に戦う表情。時折見せる恐怖に揺れる瞳。必死で鍛え上げたことの分かる強さ､そして捨て身の戦い方＿＿＿
あぁこいつ死に急いでやがる
それが第一印象だった
家族になってからも1番手のかかる妹で可愛がったし､何よりほっとけなかった｡目を離すとすぐ死んでしまいそうで､よく笑う癖に決して泣かない馬鹿がいつ壊れるか不安だった。心配で仕方なかった
戦闘の度に飛び出して､傷だらけになってそれでも笑って､その度にサッチと俺で叱って。けれど治る見込みなんて無くて＿＿＿変わったのはあの時から
オヤジがAに隊を持たせた
それからだった。死に急がなくなった、仲間を頼るようになった。責任感が芽生えた､家族への愛情が芽生えた､手のかかる妹は少しだけ成長して遠くへ行った
そしてあの日＿＿＿
初めてAの涙をみた
不安だった。あれだけ大切にしていたものが壊れたAはどうなるのか､大丈夫なのか。俺にしてやれることは.......俺もサッチも、家族皆が心配した。けれどAはずっと強かった
泣いて泣いて泣いて、、そして笑った
まだ頑張れると､私は海賊だ！とその日からさらに徹底して男になりきったのは､きっと本当は俺が､俺達が思っているほどAが強くなかったからだ
力になれなかった証拠だ
そんなことに気づいたのも今頃だ
そして何よりあの日『これでAはまた俺を頼るようになる』と少しでも思ってしまった自分が心底分からなかったし､否定した
それから､隊を持たなくなったAは相も変わらず1番手のかかる妹で大事な家族だった
エースがこの船に乗った日
エースがオヤジに襲い掛かる度に牙をむくAにまだまだ手がかかるアホな妹だと思ったが違った
エースに家族を語る声､瞳､仕草
いつの間にか手なんてかからないきちんとした大人になっていた。気づいていなかった､否無意識に気づかぬふりをしていた
それからAはエースといるようになった
毎日2人で喧嘩して笑ってじゃれ合って､想い合う2人を見てやっと.......自覚した
『俺はAが好きだ』
遠くに行って初めて気づいた
手が届かなくなってから後悔した
それでも奇跡が起きた
どういう訳か俺とAは結ばれた
あの時から俺はもう＿＿＿後悔しないと決めたはずなのに
147；大切な物ほど失って初めて気づくが大抵そんな物は腐るほどあるから世の中は無常だ→←145；あゝ愛しき海賊よ
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るちる(名前)(プロフ) - アニメ化してほしいくらいです！何回でも読みたくなります！！ (2021年3月15日 7時) (
レス) id: 94d492ed54 (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - 黒猫さん» お名前､悩みますね笑！まぁノリで頑張ります！！私も冬は朝起きれないので憂鬱です笑！頑張って冬超えましょうね！！プロフ？も使い方よく分かっていないのですがとりあえずめちゃくちゃ嬉しかったです！笑 (2019年10月24日 20時) (レス) id: 14f134c39b (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - 抹茶色ネココさん» 良かったです！！！！ぜひまた何かありましたら御気軽にコメントしてくださいませー！！更新また頑張りますね！ (2019年10月24日 19時) (レス) id: 14f134c39b (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - プロフデビュー？しました！これからも応援してますー！ (2019年10月24日 18時) (レス) id: 75473df2cf (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 猫の名前ですね？…やっぱり迷いますね((笑 ここは王道のヒナちゃんとかどうでしょう？れんこんさんはネーミングセンスもありそうなのでそこはお任せしますね(=´∀｀) 私冬苦手なので…あったかくして一緒に冬こしましょう！ (2019年10月24日 16時) (レス) id: 75473df2cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんこん | 作成日時：2019年10月16日 21時
