白ひげ長女は特攻隊長【番外編】 (ページ33)

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日常を覗いてみようページ33

世の中には女子会というものがある
エースと2人で釣りをしていると医務室の窓からナース達の楽しそうな笑い声が聞こえてきた

『いいな､おれもあっちに行きてえ』

「くそ、腹減った肉ｩｩ」

『うるっせえ､お前が食料庫空にしたから釣りさせられてんだろうが』

「な！Aも食ってたじゃねぇか！」

『お前は食い過ぎなんだよ！バレない程度って知らねぇのかよ！』

「男なら堂々とだな！！」

『なんかお前たまに古い考え方するよな』

「はぁ？俺は真面目にだな！！」

『男より漢って感じだな｡ガキだけど』

「ガキじゃねえっておわ！！」

『ちょ！いきなり！』

エースの竿はどんどん海に引き摺られていく
慌てたAが加勢し何とか体勢を整えたあと､2人は顔を見合せた

「「海王類ｯｯ！」」

そこらの魚の肉なんて比じゃないほど､いやもう肉だ。海王類の肉は絶品で海の上じゃとんでもないご馳走だ

だがしかしこの海王類とてもじゃないがデカすぎる､竿は既に折れるギリギリで､俺達の手も限界を迎えそうだ

1回締めるしかなさそうだ､エースと同時に竿から手を離し驚いた海王類が一瞬海面に浮き上がるその隙に

「「火銃/水銃」」

「「げ...」」

エースは私は竜巻風を起こすと思って火銃をくみだし､私はエースが蛍火を起こすと思って水銃を汲み出した。阿吽の呼吸もたまに失敗するということを学んだ..が今はそれどころではない

本来なら私の水銃で固まったところをエースの蛍火で囲み致命傷を
エースは火銃を打ち込み竜巻でその威力を増し致命傷をと考えていたが今は全く別の技が絡み合い､お互いを相殺しあった

「やばい」

「Aｯｯ！」

「エース！」

2人して海王類のヒレに叩きつけられ海へ真っ逆さま。暴れる海王類のせいで高く打ち上がる波にあっという間に足を取られた､だが落ちる瞬間に誰かの声が聞こえたからサッチ辺りが引きずりあげてくれるはず.今はこのご馳走を死守することだけを考える。それはエースも同じようで2人して無様に溺れながらも必死で尾ひれを掴んでいた

船から伸びてきた縄に最初に捕まったのはAだった､体が浮いた瞬間に技を繰り出す。
エースもそれに気づいたようで瞬時に海王類から離れ､助けに来たマルコに抱えられ飛んでいた

『水柱ｯｯ！』

海水が柱のように何本も立ち上がり海王類は瞬く間に空へ打ち上げられる､

『十字火ｯｯ！』

そこへエースが炎の槍を打ち込み動きを止めた海王類は見事に海面に浮かぶこととなった