白ひげ長女は特攻隊長【番外編】 (ページ16)

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続きページ16

ク「マルコ隊長～！さっさと仲直りしてください！」

サ「そうそう､クレアはともかく俺とエースへの当たりが強すぎてこまんだよ」

ク「ん？エースには普通でしたよ？」

サ「は！？俺だけ！！？」

ク「でも仲直りしてください～！！」

マ「はぁ、、分かってるよい」

ﾊﾞﾀﾝ

マ「ノックぐらいし、、」

エ「Aが敵襲にブチ切れて1人で戦闘に行ったんだけど、、」

サ「あーいつも通りだろ。」

ク「どうかしたの？」

エ「そう、いつも通りの筈なんだけど！！血だらけで敵船の中心から動かねぇんだよ！！へんな能力者.......とか」

ｶﾞﾀﾝｯｯ!!

マ「ったく！早く言えよい！！！.......う"ぅ」

ク「マルコ隊長落ちつ.......」ﾊﾞﾀﾝ

エ「クレアｯｯ！？？？」

サ「あー｡赤髪でも来たのかってレベルじゃねえか。」

勢いのまま部屋を出ていったマルコは外に出た瞬間膝を着いた。
あまりにも機嫌の悪くなったマルコを止めようと着いて行ったクレアは部屋を出た瞬間倒れた。

エ「ど、どうなってんだ！？」

サ「お前...何で気づいてねぇんだ。」

エ「は？」

マ「覇王色､とまでは行かなくても中々の覇気がダダ漏れだよい。あいつ、、」

甲板には倒れる隊員達､異変に気づいた隊長にオヤジまでもが出そろった。

＿＿＿そして皆が見たものは

「何だよ...あれ。」

誰が発したのかは分からない。
しかし皆が思っている事だった､､､

初めから『赤』であったかのように黒く澱んだ船の上に1人佇むのは紛れもないAであり､Aではなかった

いつもの澄んだ太陽に当たると緑色に光る瞳も今はただの黒で､真っ白なシャツはよく映える赤をこれでもかと纏っていた｡
誰がどう見ても『妖精王』なんて名では無く､『鬼』と言うであろうその姿。

だが兄貴共にはどう見てもぼろぼろで死にかけている大事な妹にしか見えない否､自ら死を望んでいるように見えた
Aの真っ黒な瞳には揺れる海しか映っていなかった

マ「A！！！」

サ「お前､絶対そこにいろ！」

エ「1歩でも動いたら絶対殺す！！」

むしろ助ける気があるのか分からないこの3人だが､それこそ死ぬほど心配しているのだ

Aに向けて覇気を思いっきりぶつけているのはこの際見て見ぬ振りと行こう

イ「帰ってきたらすぐさま説教だな」

ビ「あぁ、帰ってこれたら。な。」

ハ「A本当に大丈夫なのか、あれ」