24:アオハル ページ24
いや、カクかぁじゃない
深夜に？綺麗な夜景をバックに？二人きり？
私に死ねとでも言っているのか！？
先程まで肩に置かれていた手はさり気なく腰に回され一気に近づく距離
爆発しそうな心臓の音が聞こえそうになりながらもそっとカクを見上げた
『え、、と、カク？』
「あ、す、すまん！！さ、寒いかと思ったんじゃ！」
『う、ううん、ありがとう。あ、暖かいよ？』
いや。無理。反則だよ
イケメンな顔で澄ましてるのかと思いきや、真っ赤だった。もうすんごい真っ赤。照れてる、、照れてるの？私の方が照れてるよ、ばか
「そういえば､Aはこんなところで何してたんじゃ？」
『眠れなかったから､ちょっと散歩しようかなって』
「そうかそうか！」
『ふふ、なんでそんなに嬉しそうなの』
「いや、わしとお揃いじゃと思ってな！！」
無理、無理だよ。お母さん
この生き物尊い
「わしと少し歩いてくれんか？」
『うん、勿論』
「で、でーとじゃ」
聞こえるか聞こえないかの声で放たれた一言に悩殺されました。お墓にはタピオカ供えてくれ
寒いからと握られた手と月明かりに照らされた水路のキラキラと光る配色､それらに映し出されるカクはもはや芸術作品そのものだった
「こうしてるとここはやはり綺麗じゃな」
『ずっと住んでるカクでもそう思えるなら本当に綺麗なんだろうね』
「でもAの方がずっと綺麗じゃ」
そ、そんな！！綺麗な純粋な笑顔でそんなこと言わないでくれ。少し照れる赤が頬にかかるカク。まさしくアオハルだ､ゆでダコだよどうしてくれんのほんと。
そうAがガンガンに照れているとカクはそっと後ろからAを抱きしめた
『.......カク？』
「.......何で､何でおまんは、『海賊』なんじゃ」
そう小さく言われた一言に胸が押しつぶされそうだった
「わしも海賊になろうかのう」
『ふふ､めちゃくちゃ強いライバルになっちゃう』
「わしの船にAも乗せるに決まっとるじゃろーが！」
『ええ！？私旗揚げしたばっかりだってば』
「じゃあわしがAの船に乗るかのう」
『ルッチさんブチ切れじゃない？』
「いや、彼奴も乗る言うかもしれんぞ」
『海賊嫌いなのに？』
「そうなんじゃ！！海賊嫌いの癖にAにだけはベタベタするんじゃ！！」
『ええ。なんか照れる』
「わしはそのままのAが好きじゃ！」
顔は見えないけれどその声の明るさと裏腹に震える腕にカクが心配になった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1973人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たてわき - 更新楽しみです、待ってます！ (12月12日 14時) (
レス) @page45 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
蕾衣(プロフ) - （〃✶ ▽ ✶〃)ー！むっちゃ面白いです！こう言う船長になる系ないから！すっごく面白かったです！ (9月5日 14時) (レス) @page45 id: e03c0f2602 (このIDを非表示/違反報告)
わかば - 凄く面白いです！！！ (8月17日 9時) (レス) @page44 id: 89497d816a (このIDを非表示/違反報告)
natywq(プロフ) - めっちゃいい！続き待ってます！！ (7月1日 3時) (レス) id: 38e111a7c7 (このIDを非表示/違反報告)
ミチルンルン(プロフ) - (」’ω’)」ｵｫｵｫｵ!!!ｳｳｩｩｱｱｫｵ!!!!!!!!!更新待ってました！！私もォ！！！！！！大好き!!!!!///👁Θ👁///ﾌﾞﾁｭ❤︎ (2023年4月16日 11時) (レス) @page44 id: 107ef6d634 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れんこん | 作成日時：2019年11月2日 13時
