7 ページ7
天気は晴天
海風上々
目指すはひとつ 《新世界》
「シャンクス!
やっと！やっと！新世界だぁぁ！」
「あァ、そうだなって！おい！
ミーナ!お兄ちゃんって呼べって言ってんだろ！」
「だってお兄ちゃん私より子供みたいなんだもん!」
「それは言えてるな」
「そうだぜお頭！！」
「お前ら〜」
船員を追いかけて甲板を走り回るシャンクス
キラキラ輝く海を見つめていると隣にベンがやってきた
「随分機嫌良いじゃねェか」
「うん!やっと､やっと皆に会えるもの!」
「よかったな」
くしゃくしゃと撫でる優しい手は最初怯えていたのが嘘のようにすっかり大好きになった
「ベンの方がお兄ちゃんみたい」
「お、呼んでいいぜ?
どっかの誰かは随分怒りそうだがなァ」
「ｸｽｯｯそうだね!!!」
「ま、お前ならなんだって出来るさ」
「ベンお兄ちゃん好き！」
「ベェェェェン!!ミーナの兄ちゃんは俺だァ!!!」
進み出したのもつかの間
突如船が大きく揺れた
海を眺めていたミーナの身体は宙に浮いた
咄嗟に手を伸ばすも《左手》がなかった
気づいたシャンクスとベンが手を伸ばすも指先がかするだけで掴むことは出来なかった
それでもミーナは安心していた
そして満面の笑みで落ちていった
だってこの《香り》はこの《冷気》は
愛しい愛しい彼のもの
「ったく。ひさびさ会えたと思ったらなんで降ってくんのよ」
「だってクザンさんにお姫様だっこしてもらいたかったの」
「はぁぁ相変わらずどこまで俺を惚れさせたらいいんだお前は。」
優しい優しいキスをくれる貴方
恋しくて心配で堪らなかったよ
「足大丈夫？」
「あらら、バレた？ミーナこそ腕大丈夫？」
「平気。でもクザンさんみたいに氷で作れたらいいのに」
「水じゃあ無理だなぁ〜」
「でしょ〜」
クザンさんの首に抱きつく
「どうしたの？」
「生きててくれて､ありがとう｡だいすき。」
泣き出す私にとびっきり優しいキスをくれる
「俺はお前の泣いた顔には弱いんだ､泣くなよ」
「うん」
「お、お頭ァァ!!海が凍ったァ！！」
ミーナが微笑み落ちていく瞬間
本当はしんどかったんじゃなかったのかって
死にたかったのか...って
死ぬつもりなのかって､心配した！！！のに！！
「あーおーきーじー
俺の妹に手出してんじゃねえぇ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 238人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
chiaki0708(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございました！！こんな未来が起こればいいのになって思いながら読めました！幸せです！ありがとうございます！！ (2021年9月19日 1時) (
レス) id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - がーさん» コメントありがとうございます！作者嬉し泣きです、中々長い作品となりそうですが続編もお楽しみ頂けると嬉しいです！ (2019年8月30日 19時) (レス) id: 14f134c39b (このIDを非表示/違反報告)
がー(プロフ) - もう大好きです！絶対続編読みたいです！もうやばいで大好きいいいいいいい！！！ (2019年8月30日 1時) (レス) id: 8eb0f6b23c (このIDを非表示/違反報告)
水神の狐@俺ナー☆(プロフ) - れんこんさん» 楽しみにしてます！！ (2019年8月29日 7時) (レス) id: 5a6fe00bf5 (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - 水神の狐@俺ナー☆さん» 嬉しすぎてもう色んな感情が爆発しそうです！笑。。こんな駄文を長々と読んで下さりありがとうございます！狐様の為にも続編お出し致します！！またお楽しみ頂きると嬉しいです (2019年8月28日 23時) (レス) id: 14f134c39b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れんこん | 作成日時：2019年8月25日 20時
