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『私共も帰りたいのですが上からの命令なしでは、帰れません』
「これだから、くそ」
『海賊が出入りしているとお聞きしているが、どうでしょうか』
「そんなもん知らない、早く出ていけ！」
バンと戸が閉められ、最後は口調も荒くなった長に呆れるしかなかった。大方海賊と手を組んでいるのだろうと見越し、潜んでいるかいずれ来るはずの海賊を捕まえるしかなさそうだな。
『コーディー？』
「ふっざけんな！！」
思い切り床を踏みつけにしたコーディー。こんなにも声を荒げる彼を私は見たことがなかった。
『まあとりあえず聞き込みからするか』
機嫌の悪いコーディー連れて帰りながら街に戻ると、先ほどの少年が駆け寄ってきた、
「お姉ちゃん、ありがとう。母さんの熱やっと下がったんだ!」
『良かったね、母君も君もしっかり食べてさらに元気にならなくちゃいけないな！海軍のパンは美味しいぞ〜！いっぱい食べるんだぞ！』
「うん！」
ーねぇちゃん、酒までありがとな！
ーおいしかったよ！
ーもしかしたら、
ーあの人なら、、
ヤジもゴミも飛んでこなくなったところで我が部隊を誉めてやらなくちゃな、よく頑張った。ここまで目に見えて評価が上がったのはあいつらの対応の良さと真心が伝わったのだろう、いい部下を持った。
「敬礼！」その声を先頭にして部隊全員が敬礼をする。
私も軽く敬礼を返すとにこりと笑ってやった、自然と溢れ出たのだ。
『お前達良くやった、ところでうちの船の備品は』
「俺達は数日経ったらまたたらふく食えるから全部やっちまいました」
「あ、勿論水は残してます！！」
『っ！はっはっは！あのお前達がそこまでやれるとはな、帰ったら私の奢りでたらふく宴だ』
「よっしゃぁぁぁ！」
「宴って海賊じゃねえんだから、」
『ところで、この島について情報は』
「パブロフ海賊団という海賊がバックについてる模様です。」
「金が払えないと、そいつらに連れ去られるとか」
『ヒューマンショップか、長殿とその海賊が一緒になってやってるってわけね。今までの海軍はそれを金で黙認と…。とりあえず今日のところは就寝、皆明日に備えるように。』
船長室に戻り、でんでん虫を置いた。
…明日は忙しくなる気がする。
さてどうするものか、海軍の汚職を暴くのは手間暇かかり過ぎてやる気が出ない、長を捕まえれば済む話だけど証拠がない、うまくいけばいいけど。また怒られそうだ
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れんこん(プロフ) - ひいらぎ。さん» だいぶ時間が経ってしまいました、いつかひいらぎ様にまたこの作品の続きがお届けできればいいなと思います。いつか何かしらの形で本として出したいなと思っております。その時にはお手元にお渡しできたら幸いです。いつもありがとうございます。 (9月1日 18時) (
レス) id: 3b1d05a6f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ。(プロフ) - お忙しいとは思いますが、何卒、体調等気をつけていただき、頑張って下さい!!いつまでも応援しております。 (2022年8月24日 18時) (レス) id: 200772b62a (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ。(プロフ) - れんこんさん、お久しぶりです！久しぶりに覗いて見たら、更新されているではないですか！(泣)…ふとした時、れんこんさんの海賊皇女シリーズを読みふけりたい時があって、最初から泣きながら読み返しております。。(続く) (2022年8月24日 18時) (レス) id: 200772b62a (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - ひいらぎ。さん» ひいらぎ。様、本当にありがとうございます泣。私が初めて作った物語にそのように言って頂けてとても嬉しいです。完結できるように頑張りたいと思います。見守って頂ければ幸いです！ (2021年8月11日 21時) (レス) id: 3b1d05a6f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ。(プロフ) - 本当に、本当にありがとうございます。ここまでのめり込んだ物語は、冒険は無いです。感情移入どころの話ではないです。また最初から読み返してきますね！笑 (2021年8月9日 1時) (レス) id: 2b4ebc8961 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんこん | 作成日時：2019年10月7日 21時
