36 ページ36
そんな日々が1ヶ月近く経った頃、もはやAの部隊はあいも変わらず態度は良くなってはいないものの海軍としての誇りを持ち、Aを慕う者たちの集団となっていた。そう、コーディを除いては
「Aちゃん気にしないでやってくれ」
「そうそう、あいつ意地張ってんだよ」
「本当は話したいくせになあ！はっはっは」
『ちゃんと大佐をつけなさい、馬鹿』
朝の朝礼を終えて殴りかかるコーディーをぶん投げ、またかと笑う部下たちと悔しがるコーディーを横目に話を続ける。
「今日は先日から連絡していたように、実践となる。
私たちの選択全てに人民の命がかかっていることを忘れるな！1人でも多く、ではない。全ての人命を何があっても救え、お前らは私が守る、私に背を預けて守り通せ！」
「「「「おう！」」」」
「はあ、いい加減「はい」って言ってくれ、しまらないっての」
しかし、まあきちんと気合が入っている。
勿論コーディも含め、全員が前とは比べ物にならないぐらいに海兵の顔をしていた。私の自慢の部下たちだ。
だからこそ全員守る。私が私の手で守る。
そのために日々の訓練をしているんだ、今回の遠征は初回ということもあり本来ならイーストブルーの見回り等のはずだったが、私のせいだ。女であるというだけで嫌われることは多い、勿論それ以外もあるのだが、今回私の部隊はグランドラインのある問題地区を任されることとなっていた。海軍の落ちこぼれ部隊、そう称されることに対して不満はない。市民からそう言われているならまだしも頭が悪くて、さらには海兵とも言えないような態度に体の奴らに言われたところで痛くも痒くもないのだ。私は私の部下に誇りを持っている。
『とはいいつつも、これはまた厄介ごとを押し付けられたな』
眼前に広がる島は何度も海軍に支部を置いてくれと連絡をしたにも関わらず放置され続け、今では海賊達が暴れ回り、島民達は毎日怯えながらひっそりと暮らしていた。
『お前ら、絶対に島民を守って敵を殲滅しろ。分かっているとは思うけど何を言われても島民に手を出すなよ』
次々に良い返事をするもはじめての討伐任務に落ち着かない様子だ。
島に降りるなり島民達の陰口が降り掛かる。
普通なら海軍とは歓迎されるものだ、しかしながらこの島は何度助けを求めても助けてもらえなかった島だ。もう手遅れ、ましてややっときたと思った海兵は新人問題集団ときた
呆れたくもなるだろう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 617人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れんこん(プロフ) - ひいらぎ。さん» だいぶ時間が経ってしまいました、いつかひいらぎ様にまたこの作品の続きがお届けできればいいなと思います。いつか何かしらの形で本として出したいなと思っております。その時にはお手元にお渡しできたら幸いです。いつもありがとうございます。 (9月1日 18時) (
レス) id: 3b1d05a6f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ。(プロフ) - お忙しいとは思いますが、何卒、体調等気をつけていただき、頑張って下さい!!いつまでも応援しております。 (2022年8月24日 18時) (レス) id: 200772b62a (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ。(プロフ) - れんこんさん、お久しぶりです！久しぶりに覗いて見たら、更新されているではないですか！(泣)…ふとした時、れんこんさんの海賊皇女シリーズを読みふけりたい時があって、最初から泣きながら読み返しております。。(続く) (2022年8月24日 18時) (レス) id: 200772b62a (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - ひいらぎ。さん» ひいらぎ。様、本当にありがとうございます泣。私が初めて作った物語にそのように言って頂けてとても嬉しいです。完結できるように頑張りたいと思います。見守って頂ければ幸いです！ (2021年8月11日 21時) (レス) id: 3b1d05a6f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ。(プロフ) - 本当に、本当にありがとうございます。ここまでのめり込んだ物語は、冒険は無いです。感情移入どころの話ではないです。また最初から読み返してきますね！笑 (2021年8月9日 1時) (レス) id: 2b4ebc8961 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れんこん | 作成日時：2019年10月7日 21時
