第1話。 ページ2
第1話。
黒尾「研磨ー」
音駒高校バレー部3年。黒尾鉄朗は部活の連絡事項を伝えに、研磨の居る教室に向かった。
研磨「何?」
黒尾「今日の部活、4時30分からに変更になったから、遅れんなよ。ほかの2年にも伝えてくれ」
研磨「うん。わかった。それとクロ。」
黒尾「ん?」
研磨「マネージャーの件。」
黒尾「あ〜」
今の音駒は、人手不足で、マネージャー業に手が回らない。そこで マネージャーの勧誘をしているらしい。
黒尾「ぜんっぜん集まんない。っていうかまず部活に所属してないって言うやつが居なくてさ……」
そんな雑談をしていると、研磨の後から声がした
『あの…通して…もらっていい?』
体調が悪いのか、肩で息をして、顔が赤い灰色の髪をした女子生徒が立っていた。
その女子生徒の足元はふらついていた
研磨「ごめん月宮さん。大丈夫?」
『うん。』
名前を月宮Aという。ふらついた足取りで廊下を歩いていた。
黒尾「大丈夫かよあの子」
研磨「俺の隣なんだけど、たまにああやって調子悪くなるっぽい。」
黒尾「へぇ〜。ってあれ。」
黒尾の足元にハンカチ落ちていた。水色のハンカチだ。拾ってみると、月宮Aとローマ字で刺繍がしてあった
研磨「あ、月宮さんの。」
黒尾「さっきの子?俺帰るついでに届けてくる。」
研磨「うん。じゃあまた部活で」
黒尾は小走りで、Aの後を追った
階段を登るのが見えた。Aが行く先は屋上だ。
何故この時間に屋上?と黒尾は疑問に思ったが、黒尾も屋上に続く階段を登った。
すると
バタッ
なにかが倒れる音がした。急いで駆けつけると、Aが倒れていた。
黒尾「どうした!?』
『ハァッ……くるし…ハァハァ……』
黒尾「お前、大丈夫か?」
『うっ……血を……』
黒尾「血?」
黒尾は、Aの瞳を見て驚いた。
Aの瞳は赤かったのだ。
そしてAは黒尾の首に手を回した。
黒尾は一瞬何が起こったのかわからなかった。
わかるのは、Aのなびく灰色の髪と
首筋の痛みと
得体の知れない快楽。
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作者名:REONN | 作成日時:2018年2月12日 22時