例えばそう、君だったりして

「音割れしながらいちゃいちゃしてただけなんだよな」(Aurt+rr+jy) ページ10

れれじぇいるとあうで鯖ラン回してて、その冒頭であうるーとがドッキリ(？)を仕掛けてたので


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Rr side


ランクマが終わって、配信も無事に終了。
ディスコにはまだ四人とも残っている。

「そう言えばるーとさん」

とじぇいさん。

「結局ドッキリって何だったんですか？」
「あ！ あれですか？ 喧嘩してるように見えて、実は褒めあってたドッキリです！」
「うん、もう訳分からんのよ」

本当にドッキリのつもりだったと。 なるほど。
僕とじぇいさん、そしてリスナーさんは只々いちゃついてるのを見せつけられてただけなんだけど。

「引っかかってくれたのでドッキリ成功だったね、あうさん」
「うん...うん？ 全く成功じゃないけどね？」

違うの？ と完全にボケに回るるーとさん。

「てか1時間前から練習してたの？」

じぇいさんが笑いながらそう問う。 そう言えばそんなこと言ってたっけ。

「そうです！ 俺が仕事から帰ってきてからディスコ繋いでて」
「今日の4パランクマ何の縛りしようかなーって話してたんですけど、」

「え？」

仕事帰ってきてから？ 今の今までずっと？ 通話をしてた？
素っ頓狂な声を上げてしまったのは許して欲しい。 けれど2人のしている事はまるで恋人みたいで、笑えるというか驚く。

「え、って何ですかれれいさん！」

若干の音割れと共に抗議の声が届くけれど、多分僕の反応は間違っていない。

「放送外でもいちゃついてるんですね？」

呆れ半分、後はもはや感心かも。 この二人、こんなに仲が良かったっけな。

「いやいや！ 別に普通ですよ」
「んー、と思いますけど」

あれ、やっぱり僕が間違ってるのか？

「あ、そろそろ俺抜けますね」

と何でもない声であうさんが言うものだから、いよいよ訳が分からなくなってくる。

「え、あうさん抜けちゃうの？」
「ん？ だってこの後個チャじゃないの？ 」
「そうじゃん！ って事で俺も抜けますね！」

もしかしなくても一日の殆どを通話しながら過ごしていると、毎日じゃないだろうけれど。
...多分これは何もつっこんではいけないものだ。

「あ、じゃあまた今度鯖ランいきましょ」

ふわふわしたじぇいさんの声に引き戻される。

「今日はお疲れ様でした」
「ありがとうございました！」

二人同時にディスコが落とされ、少しの沈黙の後、

「明らかにおかしいでしょ」

という僕の虚しい嘆きとじぇいさんの同意が響いた。


fin.

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